Ovni --| Numéro 448

浮き出る ドストエフスキーの世界 L’idiot, derniere nuit

《脚本》−この芝居で描かれるのは『白痴』の全てではなく、二人の男の会話を通して現れる「美しい」ナスターシアの存在である。一人は彼女を知っており、彼女の写真を持っている。もう一人は彼女を知らないが、写真の彼女の美しさに捕われている。後者は「自分は精神病だから結婚したくてもできない」と言うが、前者には「あなたは明日にでも彼...

パン屋さんのお菓子たち

bûcheは薪 (たきぎ) のことだが、薪の形をしたノエルのケーキもbuche。ロールケーキの表面にクリームが木の皮状に絞ってあってムラングのキノコや小人がのっかっている、大小さまざまの薪がパン屋さんのショーウインドーに並びはじめると、ノエルも近い。 パン屋さんには面白い名前のケーキが多い。ソフトボール大のムラングに...

英仏 “牛肉戦争” 終結?

 狂牛病問題による3年間の英国産牛肉の輸出禁止が 8月1日に解除され、バカンス明けには堰を切ったようにフランスにも英国の肉が押し寄せてくると思っていた。  が、実際には欧州科学委員会が英国産牛肉の安全性を認めたにもかかわらず、フランス...

黒沢清監督インタビュー

「1997年、パリのFestival d'automne で『CURE』を上映した時が、僕の映画をフランスの方に観てもらった最初の機会でした。僕はすでに20本近い映画を撮っていたので、日本にまだこんな映画監督がいたのか?と、“イリオモテヤマネコの発見”のよう...

“フランスのヒデ”

ついに登場!! 446号の「読者から」の手紙の反響にお応えして、フランスのナショナルリーグで活躍する唯一の日本人サッカー選手 "フランスのヒデ" こと新居秀元 (にい ひでもと) くん、本人の登場だ。彼は、パリの郊外に本拠地を構えるEvry (エヴリー)というチームの守りと攻撃の両...

素材が語る布。 Anni Albers展

 アニー・アルバースは、存命なら今年でちょうど100歳。彼女は、1922年にバウハウスに入り、バウハウスが閉鎖される1933年まで制作を続け、その後、夫で画家のヨーゼフ・アルバースと米国に移住する。バウハウスのテキスタイル・アトリエの生徒の中ではおそらく一番の才能の持ち主であり、...
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「ナージャの村」

「ナージャの村」、それはチェルノブイリの北東一七○キロの所にある、八歳のナージャが生まれ育ったドゥヂチ村だ。あの忌わしい原発事故が起きる以前は三百所帯が大自然のふところで平和に暮らしていた。しかし今、大地が半永久的に核に冒されていようと村を離れようとしない六家族、計十五人が、廃屋と...

冬は文学賞の季節。

●Je m'en vais, Jean Echenoz editions de Minuit, 1999 : Prix Goncourt  地図で北極はなかなか見づらい。それは世界地図の上部にある直線であるか、飛行機から見るような一つの点でしかない。前者の場合は側面しか見えず、後者の場合はそれを見おろすことしか出来...
 

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