1 イノサン広場
Square des Innocents 1er.((美)のお勧め、骨、薬、橋…:参照)
2 シャトレ広場現在劇場がある場所は監獄だった。想像力を凝らした罰室(拷問室)もあって、モンフォーコンの絞首台と同様、忌み嫌われる場所であった。
3 チュイルリーの「赤い男」「戻ってきてやる!」ジャンは死ぬ前に叫んだ。王室の内部事情を知り過ぎたため、カトリーヌ・ド・メディシスに抹殺される羽目になったという。殺害を命じられた男は任務を果たした後、女王に報告に行く途中で背後に人の気配を感じた。振り返ると死んだはずの血みどろのジャンが迫ってくる。男はジャンに刀で切りつけた。が、刀は空を切るばかり。その後幽霊は女王のもとにも彼女の占い師のところにも現れた。まだチュイルリーでチュイル(屋根瓦)を作っていたころのこと。宮殿が建ってパリ・コミューンで燃えてしまうまで赤い男はマリー・アントワネット、ルイ18世のもとにも現れたという。
4 占い/魔術師、ラ・ヴォアザン23/25, Rue Beauregard 2e.((美)のお勧め、骨、薬、橋…:参照)
5 モンマルトル大通り5番地偽の心霊写真を撮って商売にしていたカメラマン、ビュゲは1870年代、一年の禁固刑、500 フランの罰金を課せられた。冗談は理解してもらえないと辛いものなのだ。
6 市庁舎前広場Place de l’Hotel-de-Ville 4e1832年まで、絞首、四つ裂き、火あぶりと様々な刑罰が見世物になっていた。
7 エストラパッド広場エストラパッドというのはイタリア伝来の拷問の名前で、脱走兵や泥棒兵に課せられた。両手を背中で縛り、塔のてっぺんまで巻上機で引き上げたら巻上機を放す、兵士が地面に落下する。これを何回も繰り返すというもの。
8 サン・シュルピス教会教会の場所は昔、墓場だった。ここで3人の女性が逮捕された。埋葬されて2週間ほどの男性の墓をあばき、羊の心臓を埋め終わったところを墓掘り夫に捕らえられたのだった。埋められた羊の心臓は半十字型に削られ、多数の針の芯で固定、釘が刺されていたという。三人のうち、首謀者は墓場前で鞭打ち刑、その後晒し刑に処された。※この教会の地下聖堂は死体を乾燥させながら保存する特質がある。
9 ギロチン博士8, Cour du commerce-st-andr;<Mロチン博士は生きた羊を使って彼の発明を試しながら、この「博愛的斬首機」の商業化の案を練っていた。
10 コンコルド広場1792年、ついにギロチン博士の発明が実用化された。最初に首を落とされたのは宝石泥棒。その後2年の間に1119人がここで処刑された。
11 56番地の「犯罪の家」56 Rue des Martyrs 9e.呪われた56番地の歴史は1925年、バーの主人が殺された謎の事件に端を発する。翌年、一階に住んでいた女性が訪問客に首を絞められ殺害された。その翌年、住人のひとりが謎の死を遂げ、住人でもない16才の少年が建物内でピストル自殺を図った。28年、公娼がヒモを殺害したという。
12 モンフォーコン絞首台Rue de la Grange-aux-Belles 10e処刑は高台で行われることが多かったという。遠くからでもよく見えるようにだ。ここに石の絞首台が立てられたのは13世紀ころ。処刑場の隣にあった死体置場には弓兵が見張りをしていた。「絞首刑で死んだ人間の心臓は媚薬に調合すると効く」と、心臓を盗みに来る魔女が絶えなかったからだ。
13 死体公示所Place Mazas 12e.シテ島にあった大昔は誰もが行ける場所だったのに、今は特別招待されるか、自分が運び込まれるかしないと見学できない。一般的にmorgue(死体公示所)と呼ばれているけれどそれは昔の名残、今日では「法医学研究所」institut medico-legaleというのが正しい。
14 カタコンべ
1, Place Denfert-Rochereau 14e.
15 サン・ジャック広場
1836年から51年まで、ギロチンによる処刑はここで行われていた。道路の真ん中に目玉焼きのような自動車のための交通表示があるのだが、ここがちょうど広場の中央地点。「ギロチンここにありき」という印のような気がしてならない。
16 皆殺しの採石場跡
Place St-Pierre 18e.モンマルトル一帯にはガロ・ロマン時代からの採石場があり、古いパリの建物の3/4位はここで採れた石で作られているという。一時は魔術の集い、薔薇十字会の会合などの場所でもあった。1848年6月事件の時、約百人の社会主義者、労働者たちはここへ逃げ込んだところを政府軍に皆殺しにされ、その場で埋められたという。入口跡がRonsard 通りにある。
17 ため息橋Parc des Buttes-Chaumont 19e.
18 プティオのガス室
Rue Le Sueur 16e近代的なミニ地獄、プティオのガス室のあった館は閑静な住宅街の一角だ。(パリとその近郊殺人事件:参照)
19 婚約詐欺殺人魔ランドリュRue de Rivoli 1eランドリュが逮捕されたのはリヴォリ通りの陶器店。最後の婚約者のショッピングにお供の最中だった。(パリとその近郊殺人事件:参照)
20 警察博物館
1bis, Rue des Carmes, 75005 ParisHôtel de Police du 5è arrondissement (2e etage)プティオのガス室の覗き穴なども展示されている。(パリとその近郊殺人事件:参照)