フランスの文化

こだわりを持つフランス人たちから学べること。

ルソーの静かな食卓 〈7〉

楽園のようだったサヴォワの田舎での暮らしは、ルソー最愛のヴァラン夫人が新しい恋人を見つけたこともあって終わりを告げる。その後のルソーは、パリでディドロをはじめとする文学者と交流するようになったり、論文が認められたりと、30代後半には社交界でも知られる存在になっていった。ところが、その心は、いつもむなしく自然を追いか...

北フランスの愛鳩文化。

© Musée Colombophile Crespin 人間は大昔から鳩の帰巣本能をさまざまな形で利用してきたが、ベルギーでは1810年頃、「鳩レース」が生まれた。鳩舎から離れたところで鳩を放ち、帰舎の速さを競うものだ。国境を接するフランス側にも鳩レースは伝わった。特に、鳩を携えてフランスに働きに来た炭鉱夫た...

餅アイスにひらめき16歳で起業。サミュエル・ナーマンさん

サミュエル・ナーマンさん ロッテが日本で「雪見だいふく」を発売した1981年から、今年でほぼ40年。大福餅のような形状で、薄い求肥(ぎゅうひ)の皮のなかにアイスクリームが詰めてある雪見だいふくは発売当時、和菓子とバニラアイスの組み合わせが意表を突くものだった。他にはない味わいのアイス菓子は、今も根強い人気商品だ。...

Maison Legeronのコサージュ

 帽子やドレスなどを飾るコサージュや羽根は、19世紀末から第1次大戦までのベル・エポックのフランス女性のファッションを思い起こさせる。オートクチュールのメゾン、そしてデパートや既製服が生まれ、ファッションの大衆化の兆しが見え始めた時代だ。コルセットから解放された上流階級の女性も中流層の女性も華やかな帽子を被り、コサージ...

ルソーの静かな食卓 〈6〉

 母親を知らずに育ったルソーだったけれど、その人生は多様な女性たちにいろどられている。何人か挙げられる重要な女性の中でも、孤児同然だったルソーの人生をすっかり変えてしまったのがヴァラン夫人だった。 出会ってから程なく「ママン」「坊や」と呼びあうようになったふたりの関係は約10年間続き、その間に、少年だったルソーは...

Société Albertiniのガラスタイル

8x8cm、厚さ0.5cmのガラス。約14枚 (1kg)で15.10€。 タイル、モザイク、ステンドグラスなどインテリア建材としてのガラスには様々な種類があるが、手作りガラスは大量生産品にはない独特の風合いがあり、人気が高まっている。1925年にパリ郊外モンティニー・レ・コルメイユで創業したアルベルティーニ社は...

KATAGAMIに魅せられて。ジャン=リュック・アルノルドさん

伊勢型紙を初めて見たときの、気が遠くなるような感覚は今でも覚えている。免疫ができたつもりでも、見るたびにその精緻な作業に心打たれ、それぞれの意匠に意表を突かれ、美しさに唖然としてしまう。 ジャン=リュック・アルノルドさんも、そんな型紙の世界に魅了された。フランス経済・財務省の官僚だった時代から蒐集してきた...

ルソーの静かな食卓 〈5〉

カトリック教徒になったルソーは、1730年の夏、散策に出かけたサヴォワの村ラ・ヴァレ・ド・トーヌで、知り合いの女性ふたりと忘れられない一日を過ごした。自叙伝『告白』(1770年)に、その甘酸っぱいような日のことが長々と綴られている。 「わたしたちは農家の台所で食事をした。(中略)なんという食事!なんという...

CBG-Mignotの鉛の兵隊

軍旗を掲げる、サン=シル士官学校の歩兵(1812年)  鉛の兵隊は欧米で19世紀から20世紀前半まで男の子の玩具の定番だった。主に独、仏、英で製造され、70〜80代以上のフランス人男性はナポレオン軍や第1次大戦の兵隊フィギュアで遊んだ思い出のある人が多いそうだ。第2次大戦後はプラスチック製に取って代わられ、80年代...
 

パスワードをお忘れの場合、OVNINAVI.COMに登録したE-mailアドレスにパスワードをお送りします。登録E-mailアドレスを入力してください。


戻る