フランスの文化

こだわりを持つフランス人たちから学べること。

連載第1回 ルネサンスの偉人

 ミシェル・エイケム・ド・モンテーニュ(1533-92)。この、ちょっと仰々しい名前の思想家は、ボルドーに近い貴族の家に生まれ育った。ルネサンス文化が花開いた16世紀フランスが誇るこの人物は、はやくも30代後半に法曹界をリタイヤし、念願の隠遁生活をスタート。途中、政治的な理由でボ [...]

ルソーの静かな食卓 〈15〉

 根っからの頑固さや被害妄想のせいで多くの友人たちと仲違いしたルソーが、亡くなる2年ほど前に書き始めたのが『孤独な散歩者の夢想』(1782年)。「こうしてわたしは地上でたったひとりになってしまった」(今野一雄訳)と書き出したルソーのかたわらには、しかし、妻のテレーズがいた。ある時 [...]

コロナ:パリ市長、5.11ロックダウン解除について。学校、交通、商店・飲食店支援、文化…。

 アンヌ・イダルゴ=パリ市長は、5月5日付のル・パリジャン紙に、5月11日以降のロックダウンの段階的緩和のビジョンを語った。 【学校】 1クラスは可能であれば10人以下の少人数に(政府方針では15人まで)。幼稚園は1クラスを10人以下にすることを区長らと検討。5月14日時点で、生 [...]

ルソーの静かな食卓 〈14〉

 18世紀の哲学者ルソーの人生を振り返ると、その複雑怪奇な性格や、行動の矛盾に気づかざるを得ない。その中でも特に驚かされるのが、後に多くの貴族も手本としたといわれる教育書『エミール』(1762年)を書いておきながら、自らの子どもを実に5人とも孤児院に入れたという事実。 もっとも、 [...]

Tonnellerie Rousseauのワイン樽

 ワイン樽から少量のワインを抜いて試飲する光景。これは実際に体験しなくとも、フランス人の頭にすり込まれた原風景と言ってもいいかもしれない。ステンレスタンクが主流となった今でも、あるレベル以上のワイン(大体15〜20€以上)は木製の樽で発酵・醸成される。その樽造りを見るため、高級ブ [...]

身体表現でつなぐ記憶。振付師 トマ・ルブランさん

「祖母は私が幼いころ、いつも寝る前に話をしてくれました。対独レジスタンスの人たちをどうかくまったとか、ユダヤ人の境遇など…。祖父もレジスタンス闘士だったので、戦争体験は彼らの人生そのものだったんですね。人が人を破壊すること、戦争のこと、とくと聞かされました」と語るトマ・ルブランさ [...]

ルソーの静かな食卓 〈13〉

何においても「節制」を美徳とする哲学者ルソーだけれど、何も、日常の小さな悦びを否定しているわけではない。ごく若い時から、甘いものとワインは暮らしの中のささやかな慰めだった。『告白』(1770年)に、こんなくだりがある。「いったん大事な菓子パンを手に入れ、部屋にとじこもり、戸棚の奥 [...]

日本アニメの世界観は村上の世界にも似て。

声優・俳優 ブリジット・ルコルディエさん 少年のような少女のような、性別も年齢も超越したような印象の人だ。ブリジット・ルコルディエさんは、フランス版のアニメ『ドラゴンボール』シリーズの孫悟空、悟飯、悟天という親子3役の声優として知られる俳優・声優。『キャプテン翼』の立花政夫・和夫 [...]

Ateliers Ducheminのステンドグラス

外光を受けて浮かび上がる素朴な絵柄と深みのある色に目を瞠(みは)らされるステンドグラス。シャルトル大聖堂、パリ・シテ島のサント・シャペルなどフランスには有名なステンドグラスを持つ教会が多数あるが、ホテルや店舗、住宅にも使われるステンドグラスは現代に生きるフランスの文化遺産だ。 キ [...]

ルソーの静かな食卓 〈12〉

フランス18世紀は、性愛に対して自由だったとされている。ルソーとも一時期交友があった哲学者のディドロなどは、ポルノと呼ばれてもおかしくないような小説をものした。だが、プロテスタントの教えを受けて育ったルソーにとって、快楽はどこか罪深いもの。大流行したルソーの恋愛小説『新エロイーズ [...]
 

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