武装勢力を前に異国で苦渋の決断を迫られるフランス人修道士たち。映画『Des hommes et des dieux』は、カンヌ映画祭グランプリ受賞作とはいえ、テーマも重く演出も禁欲的。だから観客数300万人越えは想定外の事件だ。ここで監督のグザヴィエ・ボーヴォワについておさらいしよう。 北部パ・ド・カレー県出身。高校...
● Les Peintres au charbon 1930年代イギリス北部の小さな町。終日炭坑で働く坑夫たちが「芸術への関心を喚起」するためと週に一度絵を習いはじめる。生まれてこのかた絵筆を握ったこともなく、一度も美術館に足を踏み入れたこともない坑夫たちが描く絵は稚拙で構図もめちゃくちゃ。けれどもそれぞれが描いた絵を...