Pieds Nus Sur Les Limaces


 しっかり者の姉クララ(ダイアン・クルーガー)と心の成長を止めた妹リリー(リュディヴィーヌ・サニエ)。母の死でクララはリリーの世話を引き受ける。ファビアンヌ・ベルトー監督が自身の小説を下敷きに、フランス作家映画の十八番、「カサヴェテス風心理劇」に挑戦。本年度カンヌの監督週間で紹介され、アートアワード賞も獲得し評判に。
 ただし監督週間新ディレクターの頭でっかちな趣味が災いしてか、小粒感は否めない。精神バランスを崩すサニエ嬢の演技も、キレイな小道具や風景さえも「どこかで見た」感。審査委員長ティム・バートンのように「映画に驚かされたい」映画ファンにはやや物足りないかもしれない。(瑞)