地球の自然保護は竹の利用から、と主張するLE MONDE DU BAMBOU という協会がある。会長のミシェル・アバディ氏は、竹で飛行機を作り、試作品はすでにル・ブルジェの航空ショーで話題になった。今年11月、コスタリカで開かれる世界竹会議では、全長7m50、最高時速120kmに達する”FLYBOO” を自ら操縦する。
10年前にミシェルさんは南フランスにあるヨーロッパで一番大きい竹林を訪れた時、竹の美しさとその機能的な特質に強い興味を持ったという。「竹は3年というとても短い期間で育ち、1日に1mも伸びるものもある。1分間に50ヘクタールの森が地球から消えている今日、木のかわりにもっと竹を使ってほしい」
同じように竹利用を推進する協会はヨーロッパ8カ国にあり、会員はおよそ2000人。1994年には、アンドレ・シトロエン公園で「竹の文明」という大展示会も企画した。2カ月間で10万人が訪れ、この機会に竹製の床材をオランダの製造会社と共同開発。フランスでも、建築家が竹のエキゾチックな雰囲気を気に入って使い始めている。
ミシェル氏の本職はジャーナリスト。95年にはバリ島で「竹の将来」という映画を制作し、現在は竹をテーマにした本を執筆中。世界の竹についてのテレビ番組制作も予定されている。竹の飛行機といっしょにたくさんの夢が舞っている。(尚)
LE MONDE DU BAMBOU
Adresse : 14 Rue Bochart de Saron, 75009 Paris , FranceTEL : 01.4878.3305