歩いてゆこう。

いつもの歩道は人でいっぱいだ。12月5日に年金改革への抗議から公共交通のストが始まって以来、駅前広場、大通りや小路、いたるところで歩く人々の流れが絶えない。パリにもこんなに多くの人がいたのだなと、あらためて認識する。自転車やキックスケーターも人気だ。レンタル自転車は不足するから、自転車を買ったり、壊れて物置きにしまってあったものを修理に出して使ったり。人々にはストに素早く対処する順応力が培われているように見える。ストで歩く時間が長くなって健康にいい、などという記事もよく見かける。

ストが3週間続いた1995年は、自転車とローラーブレードが飛ぶように売れた。ローラーはそれを機に社会現象となり、毎週金曜の晩にパリを走り回るローラーグループは数百人にまで膨れ上がった。

急ぎ足の人たちのなかをスケートボードを脇に抱えて歩くコラリーさんはレストラン勤務。スケボーは中学生のころからやっていて、ふだんは朝、マレ地区の自宅から証券取引所近くの職場まで滑って通うのだが、今はこのストで歩道を歩く人が多すぎて滑れないのだという。 95年、抗議行動に政府は屈して改革は撤回された。フランスの世論を二分する年金改革、今回はどうなるのだろうか。(六)


 

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