OVNI 611 : 2007/6/1

7639人
国民議会議員選挙が6月10日と17日に行われるが、577の選挙区に7637人が立候補した。5年前の8444人よりは10%減。ほとんどの党が候補者の男女均等を唱えているだけに、女性候補は3177人で、41.6%を占める。立候補者の平均年齢は50.2歳。最若年候補は23歳。最高齢候補は86歳。最近の世論調査によれば、大統領選挙勝利の勢いに乗った民衆運動連合(UMP)が、前回をさらに上回る400議席を超える可能性が大。

170種
パリの鳥というと、ハトかスズメしか頭に浮かばないけれど、ヴァンセンヌやブローニュの森などのおかげで、なんと約170種以上が棲息している!


第60回カンヌ映画祭は5月27日に各賞が授与され、閉幕した。最高賞のパルムドールは、チャウセスク政権下のヤミの中絶問題を描いたルーマニアのクリスティアン・ムンジウ監督(39)の『4カ月と3週間と2日』が獲得。次席のグランプリには河瀬直美監督(37)の「殯(もがり)の森」。第60回記念賞が米国のガス・バン・サント監督のこれまでの作品に与えられた。

●5月16日に大統領権限委譲、支持率良好
 5月16日、大統領を2期12年務めたシラク氏のエリゼ宮退去、サルコジ新大統領への権限委譲のセレモニーがおごそかに行われた。サルコジ大統領は就任演説で、公約の遵守、モラル・労働の再評価、寛容、秩序、権威、過去の政治との断絶など12の公約を掲げ、シラク大統領時代との決別を印象づけた。27日に発表されたIFOPの世論調査では新大統領の支持率が65%と、ドゴール大統領以来の高率。
●フィヨン新内閣、男8人、女7人
 サルコジ新大統領によるフランソワ・フィヨン前教育相の首相任命を受けて、新内閣メンバーが5月18日に発表された。国務大臣はアラン・ジュペ元首相のみで環境・持続的開発相に。その他の閣僚は、ジャン=ルイ・ボルロー経済・財務・雇用相(急進党)、ミシェル・アリオ=マリ内務・海外領土・地方自治相、ベルナール・クシュネール外務・欧州問題相(社会党)、ブリス・オルトフ移民・同化・国家アイデンティティ相、ラシダ・ダティ法務相、グザビエ・ベルトラン労働・社会関係・連帯相、グザビエ・ダルコス教育相、ヴァレリー・ペクレス高等教育・研究相、エルヴェ・モラン国防相(元UDF)、ロズリーヌ・バシュロ保健・青年・スポーツ相、クリスチーヌ・ブタン住宅・都市相、クリスチーヌ・ラガルド農業・漁業相、クリスチーヌ・アルバネル文化相、エリック・ヴルト予算・会計・公務員相。そのほか閣外相4人。(特定した以外はUMP又は無所属)クシュネール氏の入閣について、社会党は「左派の揺さぶりを意図したもの」と批判。
●バイルー氏、新党で総選挙に500人立候補
 5月10日に新党〈民主運動〉(MoDem)を結成したバイルー氏は17日、6月の総選挙に535人の候補を立てる意向を明らかにした。一方、総選挙でUMP中心の〈大統領多数派〉に加わることを決めた元UDF所属国民議会議員22人は、モラン新国防相が中心になって、〈大統領多数派〉内に新中道グループ〈欧州自由社会党(PSLE)〉を結成し、約80人の候補を立てる予定だ。
●中学生2人が連絡取りあい、同時自殺未遂
 5月24日19時半頃、コルシカのアジャクシオで、女子中学生2人(14歳と15歳)が、それぞれ自宅アパートの窓から飛び降り自殺を図った。2人は病院に運ばれ重傷。2少女は地元中学3年生の同級生で、飛び降りる前に電話で示し合わせていた模様で、クラスに自殺希望者のリストが回っていた形跡がある。25日にも同中学の女子生徒が自宅から飛び降りようとしたが、警察が介入して未然に防いだ。
●SNCFとドイチェバーンが提携
 SNCFとドイチェバーン(独国鉄)は5月25日、合弁会社〈アレオ(Alleo=Alliance Est-Ouest)〉を設立して事業提携する契約にパリで署名した。仏独間のTGVとICE(独高速列車)を6月10日から共同運行することによって、2012年までにパリ=フランクフルト間を現在の6時間15分から3時間50分に、パリ=シュトゥットガルト間を現在の6時間から3時間40分に短縮し、利用者を現在の倍の600万人にする予定。
●来年から医療費の非払戻し金10ユーロ
 バシュロ保健相は5月27日、2008年から年10ユーロの医療費非払戻し金を設けると明らかにした。診療、検査、薬、入院それぞれについて1世帯につき年10ユーロずつで、来年度予算法案に盛り込み、今秋の国会で審議される。低所得世帯には免除・減額措置も設けられる予定。この措置はサルコジ大統領の公約によるもので、59億ユーロに上る健康保険赤字の削減のため。

D I C O
ministre
(ミニストル 男性名詞)
 フランス語では大臣は “ministre”、各省は “ministère”。例えば首相は “Premier ministre”、外務相は “ministre des Affaires étrangères”、国防相は “ministre de la Défense”、経済・財務・雇用相は “ministre de l’Economie, des Finances et de l’Emploi”となる。閣議は “Conseil des ministres” といい、大統領が出席して行われることが多い。最近までは “ministre” はもっぱら男性名詞として使われ、男性大臣を呼ぶ時は “Monsieur le Ministre” でいいものの、女性大臣も “Madame le Ministre” だった。最近になって今度の内閣のように女性大臣が増えてきたこともあり、ようやく “Madame la Ministre” と呼ばれるようになってきている。一度大臣職に就いたことがある人は、大臣をやめたあとも “Monsieur le Ministre” と呼ばれることが慣習になっている。
 ”portefeuille” は「財布」のことだけれど、”ministre” とほとんど同義に使われることがある。組閣の時などに、例えば国防という大臣職を得たなどという時に “il a obtenu le portefeuille de la Défense” などという。無任所大臣は “ministre sans portefeuille”。
 大臣の中でも首相に次いで格が高い国務大臣のことは “ministre d’Etat” といい、大臣よりやや格が落ちる閣外大臣は “secrétaire d’Etat” という。