671号で〈Le Coin de table〉を紹介した時に、ワインに情熱を注ぐユーグさんのことを書いたけれど、ショワジー大通りとトルビアック通りが交差するところにあるこの店も、ユーグさんに連れて行ってもらって発見したものだ。その時食べたオンドリの赤ワイン煮が今でも忘れられない。
昼は、メイン9€、メイン...
●Alice et cetera
性革命がうたわれた1960年代後半以降、男女の関係はどう変わっていったのだろうか? この命題を掲げて演出家スチュワート・セイドが、イタリア人風刺喜劇作家ダリオ・フォーと妻フランカ・ラーメ作の三つの戯曲を選び、一つの戯曲として創作したものだ。
まず一つめの『Alice au pa...
『カルネ Carne』、『カノン Seul contre tous』、『アレックス Irreversible』とずっと問題作を投げかけてきたギャスパー・ノエの新作『Enter the void』は東京が舞台。オスカーという西洋人の青年が主人公。映画は彼の一人称で綴られる。ドラッグのディーラーで、自らもドラッグ漬けの彼...
春の花が咲き乱れ、青葉の繁るベルヴィル公園(20区)を散歩していると、坂をのぼりきったところにある〈Maison de lユAir(空気博物館)〉の屋上に、プロペラのようなものが回っている見慣れない装置が二つ見えた。説明パネルによると、これは騒音のほとんどない市街地用ミニ風力発電機で、再生可能エネルギーの普及を目指す...