Ray Lema & Laurent de Wilde 2017-06-29 コンサート音楽 0 コンゴ生まれのレイ・ラマが1985年に出した『Médecine』は、シンセの軽く弾む電子音があふれ、世界に広がりつつあったコンゴ・ルンバの殻を破った意欲作。それ以降も、ニュージャズのヨアヒム・キューンやブルガリアン・ヴォイスなどと共演しつつ音の旅を続けてきた。 米国生まれのフラン [...]
CD : Camille “Ouï” まっすぐ感覚に訴える「うた」 2017-06-26 音楽 0 ラジオから「私はオオカミを遠くにつれていく…川のほとりなんかにはいかない」と、歌が流れてきた。寓話的な詞、数え歌的なメロディー、一瞬ブリジット・フォンテーヌかと思ったが、カミーユ!この新作は、2005年の『Le File』をしのぐ。『Lasso』『Fontaine de lai [...]
バビックス新アルバムを聴く 2017-06-22 音楽 0 バタクラン・テロ後遺症を克服するために この原稿を書きながら、またテロのニュース(ノートルダム寺院)が飛び込んできた。私は5月22日のマンチェスターの事件に大きな衝撃を受け本稿を書き始めたのだが、その後も毎日のように…。私は音楽業界に属する仕事をしていたので、コンサート会場は言わ [...]
ヨシ・マスダが「THE YD」を結成! 2017-06-07 音楽 0 OVNI800号「しょっぱい音符」で紹介した、ヨシ・マスダより、編集部に嬉しいお知らせが。 ストロマエのバックミュージシャンとして「ラシーヌ・カレ」世界ツアーに参加した彼が、「THE YD」という2人組ユニットを結成。本格的な活動が始まる。「THE YD」は、作詞・作曲家、プロデ [...]
Michel Dalberto “Gabriel Fauré” 2017-06-01 音楽 0 1975年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール、1978年のリーズ国際ピアノ・コンクールで優勝し、国際的に注目されたフランスのピアニストがミシェル・ダルベルト。2年前に、前奏曲集第2集を含むドビュッシーのアルバムが高く評価されたが、最近出たガブリエル・フォーレ集も素晴らしい。 [...]
CD : Zelenka “PsalmiVespertini II” 2017-05-22 音楽 0 ボヘミア出身のヤン・ディスマス・ゼレンカは、バッハと同世代。ドレスデン宮廷付き作曲家として多数の宗教的声楽曲を書いた。最近出たCDの1曲目『Dixit Dominus』はティンパニーやトランペットが入り華やかで、オーケストラと声楽が巧みに絡む。5曲目『Beatus』のソプラノ・ソ [...]
フランス語愛とモーツァルト:水林章『千年の愛』を読む 2017-05-22 音楽 0 30数年の滞在ながら完璧とは程遠いフランス語を操る私でも、日仏バイリンガルである有り難さは日々感じている。二つの文化を持つということではない。フランス語を話したり書いたりする自分はその世界の中にあり、思考や視点はそちら側に属する部分が多くなる。日本語でもまた同じことが起こる。 [...]
Lura パリ公演 – カーポ・ヴェルデならではの哀愁漂う舞台。 2017-05-14 音楽 0 カーボベルデの歌手といえば、今は亡きセザリア・エヴォラ。サリフ・ケイタなどとのデュオのアルバムの中では『Moda Bô』をよく聴くが、そこでいっしょに歌っているのがルーラ。エヴォラに負けない味がある。 ルーラは今年41歳。17歳でグアドループ島のダンス音楽、ズークのバンドで歌うよ [...]
Toots & The Maytals+guest 2017-04-29 音楽コンサート 0 5月10日(水) トゥーツ&ザ・メイタルズといえば、スカからレゲエの移行期で大ヒットを飛ばしたスーパーグループ。トゥーツの底抜けに明るく高い歌声が聴かれる『Funky Kingston』はレゲエ史上の傑作だ!絶対に聴き逃せないコンサートです。19h–。35.2€/29.7€ [...]
ジェーン・Bとノブさんの仕事 ゲンズブール・ル・サンフォニック 2017-04-23 音楽 0 このストーリーは日本に始まっている。2011年3月の東日本大震災の惨劇の報道をフランスで見ていたジェーン・バーキンは、この人々のために何かしなければという思いでいてもたってもいられず、取るものも取りあえず日本に飛んでいってしまう。われらがジェーン・Bはそういう人だ。被災者たちの避 [...]