ラファエル・アロッシュ初小説集『海への回帰』を読む 2017-03-24 音楽 0 2000年にデビューしたパリ生れのシンガー・ソングライター、ラファエルはその3枚目のアルバムから2005年に「キャラヴァン」という売上150万枚の大ヒット曲を出している。美しい顔立ちをした少年のように見えたが、あの時すでに30歳だった。2007年には来日もしたし、アルバムは日本 [...]
Jain。第2のストロマエ登場。 2017-03-23 音楽 0 1年半ほど前にテレビで見た、エイミー・ワインハウスの『You Know I’m No Good』を、ギターを弾きながら歌う若い歌手…感情過多に陥らず、この名曲のハートを掴んでいる。それがジェインだった。 『Zanaka(マダガスカル語で「子供」)』は初アルバムとは思え [...]
CD : La Compagnia del madrigale “Gesualdo” 2017-02-24 音楽 0 1611年生まれのカルロ・ジェズアルド。同世代のモンテヴェルディ同様に、自由詩にメロディーをつけたマドリガーレの歌曲スタイルを得意とした。各声部が半音階的に進むポリフォニーが得意で、そこから生まれる不協和音は殆ど現代音楽!うつ病に苦しんでいた晩年の第6集には、その特徴が著しい。ラ [...]
レ・モティヴェ、20年後の帰還 2017-02-22 音楽 0 「モティヴェ! モティヴェ!…」この勇ましいリフレインは元歌にはなかった。トゥールーズのバンド、ゼブダのメンバー(マジッド・シェルフィ、ムスターファとハキムのアモクラン兄弟)が第2次大戦時のレジスタンスの歌「パルチザンの歌」(1941年ジョゼフ・ケッセル/モーリス・ドリュオン作 [...]
James Blood Ulmer 2017-01-31 音楽 0 2月4日(土) オーネット・コールマンのグループでも活躍した前衛ギタリスト、ジェームズ・ブラッド・ウルマー。その過激にうねるギターのサウンドは、あくまでブルースで、ぼくらのハートを直撃。やはり強力ギターのヴァーノン・リードを含む7テット。20h。 20€/12€(学生、25歳未満 [...]
CD : Comme à la radio, Brigitte Fontaine 2017-01-26 音楽 0 音楽家、俳優、そして「Saravah」というレーベルの主宰者だったピエール・バルーが昨年末、82歳で亡くなった。ブリジット・フォンテーヌ、イジュラン、モラーヌ、アラン・ルプレストといったシャンソン界の新しい才能をサポートしつつ、新しいジャズの動きにも敏感だった。フォンテーヌの、ぼ [...]
2016年12月ポルナレフ緊急入院事件のまとめ 2017-01-22 音楽 0 単刀直入に言えば、ミッシェル・ポルナレフの最大の問題はメガロマニー(誇大妄想症)である。ほとんどの「スター」たちは並みにメガロであるが、ポルナレフは並外れている。常にピープル誌の一面に載っていないと気が済まないような。12月初めから始まったコンサート中止/緊急入院騒動は、おさま [...]
CD : Lorenzo Gatto / Julien Libeer 2017-01-08 音楽 0 ベルギー生まれの若手、ヴァイオリニストのロレンツォ・ガットとピアニストのジュリアン・リベールによるベートーヴェンのヴァイオリンソナタ集(2番、4番、9番)。 9番の『クロイツェル』を聴いてみよう。有名な第1楽章は遅めのテンポ、緊張感にやや欠けるかもしれないが、その分、音楽がのび [...]
仲野麻紀著『旅する音楽』を読もう 2016-12-19 音楽 0 仲野麻紀は長年われらがオヴニーの重要な執筆者であり、言わば私たちの同僚・仲間である。今回の記事はフランスのメディアで言うところの「コピナージュ」であり、仲間うちのことを馴れ合いで褒めているという誹(そし)りを受けるかもしれないが、気にしない。音楽家(サクソフォン奏者)というメイ [...]
Jupiter-Okwess “Troposphère 13” 2016-12-07 音楽 0 今年はコンゴ・ルンバ(リンガラ音楽)の立役者、パパ・ウエンバが亡くなったけれど、首都キンシャサのポップミュージックは衰えを知らない。その熱い核は、今年50歳のカリスマミュージシャン、ジュピター・ボンコジとオクウェス・インターナショナルだ。失業に苦しむキンシャサっ子の気持ちを歌った [...]