19区にある〈Glaz’art〉というと、オリジナルなコンサートやイベント企画で知られているが、現在、閉まるかもしれないと噂されている。区や市の協力を得て借りていた場所に、最近新しい建設計画が持ち上がっているからだ。とはいえ、年末、年明けのスケジュールはみっちり組まれていて、12月は日本、1月は中国をテーマに “Curiosites asiatiques” というフェスティバル。12月6日と20日は日本人ミュージシャンも出演し、”Japan is so chic” という催しだ。 この企画の発端は、ワーキングホリデーでパリに来ている、エレクトロニック系音楽好きな佐久間尚子さんの情熱だ。東京で毎週クラブに通っていたころからのファンだったミュージシャンと、パリに来てから訪れたライブハウスなどで知り合ったアーティストらの日仏コンサートを夢に見た。実現するために、まずはサンプルCDと資料を郵送してPR活動。それにこたえてくれたのが〈Glaz’art〉。映像や展示と合わせてフェスティバルという形にすることになった。〈Oto〉という協会も設立して、音の質にこだわったエレクトロニック音楽の紹介に力を入れている。 〈Glaz’art〉はPorte de la Villette駅の長い通路を出たところにある四角い平屋建て。中にはソファーがゆったりと置かれ、バーの奥には、トロピカルなバカンス村のテラスのようなスペースもある。小さな温室で栽培されている野菜やハーブを眺めながら、エレクトロニカを聞いたり、ステージ前で踊ったり、朝まで音と戯れられる。(尚) |
6日/23h : Atau Tanaka。11 euros 20日/23h – 6h : Hanno Yoshihiro、Cabanne、 Taro。10euros *7-15 av. de la Porte de la Villette 19e |