電子タバコの普及にも ひと役かっている。

電子タバコ用リキッドは230種類の風味を揃える。
電子タバコ用リキッドは230種類の風味を揃える。

— 煙草博物館 —

  古代アメリカ文明に起源を持ち、コロンブス大航海後にヨーロッパにもたらされたタバコ。パリ11区の「煙草博物館」は、関連オブジェやアート作品を通し、豊かなタバコ文化に触れられる場所。葉巻やパイプの他にも、水パイプ、インディアンが儀式で使うパイプ、阿片用パイプまで揃える。2011年からは電子タバコの販売も開始。従来の煙草から切り替えたい人に助言を与え、好評を博している。
 筆者は非喫煙者ではあるが、たまにタバコが恋しくなることがある。この機会に初挑戦だ。早速店員さんのおすすめに従い、イチゴ風味の電子タバコを「スーハー」してみた。ボタンを押して吐き出すと、煙もどきの水蒸気がモクモクと出るわ出るわ…。想像以上に「吸った」という満足感を得られた。店員さん自身も元ヘビースモーカーで、電子タバコのおかげで禁煙に成功した一人だという。「電子タバコの害も指摘されるが、普通の煙草に比べ害が少ないのは明らかだと思う。私の場合、切り替えて三日目で体が楽になった」。現在フランスでは100~200万人が電子タバコの愛用者。従来のタバコにくらべ2~3倍安いのも魅力だろう。
 さてタバコは健康を害するとはいえ、豊かな歴史を背負ってきたことは展示が示す通り。一方で誕生間もない電子タバコは、人工的で薄っぺらな文化に見えなくもないが、それは偏見らしい。同館代表のラファエルさんは、電子タバコに豊かな未来を見る。「電子タバコに使われるアロマは、従来のタバコに比べ風味を調整しやすく自由度が高い。»vapologie(噴霧学)»という新語も生まれるなど、新しい文化が発展中なのだ」。思えばフランスはワインや香水など、風味や香りにこだわりを持つ国。実際、香水を作る南仏グラスの会社が、すでに電子タバコを手がけている。電子タバコ愛用者の映画監督ヤン・クーネンに至っては、このテーマに関するドキュメンタリーを準備中だ。今後、電子タバコがいかなる発展を遂げるのか気になるところだ。(瑞)

珍しいパイプの数々。

珍しいパイプの数々。

奥には電子タバコが ゆっくり試せるスペース。

奥には電子タバコが ゆっくり試せるスペース。


Le Musée du Fumeur

Adresse : 7 rue Pache, 75011 paris
月~土11h30-20h。入館料2€。

 

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