OVNI 618 : 2007/10/1

3318ユーロ
厚生省の調査によれば、2006年度に健康維持のためにかかった費用はフランス人一人当たり3318ユーロで、米国、スイスに次ぐ高額。そのうちの約79%は、治療費と薬代。フランス人は抗生物質や精神安定剤に頼りがちで、2006年度も薬代は前年度より3.5%増。

721人
ヴォージュ県エピナル市にあるジャン・モネ病院で、2000年から2005年にかけて、ガンへの放射線治療を受けた患者421人が、治療器に付属しているコンピューター・ソフトの使用ミスから被ばくしたことが判明していたが、それ以前の1989年から2000年にかけてもさらに300人が被ばくしていることがわかり、被ばく者は721人に達した。うち24人は重症で5人が死亡している。

25 000人
サルコジ大統領は就任後間もなく、ブリス・オルトフ移民相に、2007年末までに、滞在許可証を持たない外国人2万5000人を国外退去させることを求めたが、7月末までに約1万1800人。目標に達することが難しくなったと判断したオルトフ移民相は、各県の県知事をパリに招いて「もっと力を入れるように」と指示。今年2007年、パリ市に課せられた目標は3200人だが、7月末までに1479人を国外退去。

「不法滞在の外国人も人間。フランスは人権を尊重する国なのだから、人間に関してなぜ目標数があったりするのかわからない。国外退去数を増やすためにといって、警察官を、すべての交差点、すべてのレストラン、すべての企業に派遣することは不可能だ。警察官は、顔つきが外国人だからといって身分証明書類の検査をすることはできない。検査のためには、まずその人が法律に違反する行為を行ったという容疑が必要」

警察官組合の一つUNSAのジョアカン・マザネ書記長。


9月22日、マルセル・マルソーが亡くなった。84歳。パントマイムを、演劇の一つのテクニックから、青春や老い、恋の喜びや悲しみを表現できるアートにまで高めた。

●クシュネール発言、物議をかもす
 クシュネール外相は9月16日、TVインタビューに答え、イラクの核問題に関し、「戦争という最悪の事態に備えなければならない」と発言。またイランが核兵器を持てば世界にとって脅威であり、欧州連合が対イラン制裁を準備するべきとも語った。この発言に国際原子力機関や欧州各国から非難の声が上がるとともに、イランも「世界を支配する大国(米国)と同じ姿勢」と反発。サルコジ大統領は25日、国連総会で演説し、「戦争」という言葉は適切でないとしながらも、イラクに対する強硬姿勢を示した。外相は10月2日、国民議会外交委員会でこの発言に対する説明を求められる。
●政府、年金制度改革に着手
 サルコジ大統領は9月18日、年金保険料の徴収期間などで優遇される特定の職業の特別制度の改革を2008年前半までに行う方針を明らかにした。また一般制度の改革も進め、すべての年金制度の保険料徴収期間を現行の40年から41年に延ばし、さらに定年退職の前倒しに課税する方針を示した。フィヨン首相も25日、2009年から2012年の間に徴収期間を段階的に41年にし、2012年までに年金制度の赤字(現在80~100億ユーロ)を解消すると発言。特別制度の労組はもとより労組、左派の政党は直ちに反発。仏国鉄、鉱山、EDF、GDFなどの労組は10月18日に大規模ストを予定している。
●移民法改正法案、DNAテスト導入も
 国民議会は9月19日、家族呼び寄せのビザ申請の際にDNAテスト導入を含む移民規制法改正法案を第一読会で可決した。この法案では、UMPのマリアニ議員が提出したDNAテスト導入の修正案が議論の的に。これは家族を呼び寄せる際に親子関係などを証明するために任意的にDNAテストを行うもので、法案が成立すれば、2010年まで試験的に実施され、費用はビザが発給された場合は払い戻される。この修正案には野党に加えて与党内でも反対意見が出た。さらに法案は家族を呼び寄せるための最低限の月収を法定最低賃金(SMIC、税込み1279ユーロ)にするなど移民規制を厳しくする内容だ。同法案は10月2日から上院で審議される。
●危険な犬の事故相次ぎ、規制法案検討へ
 9月22日、イヴリーヌ県オートイユ市内で10歳の女児が家族の飼うジャーマンブルドッグ2匹にかみ殺される事件が起きた。21、22日にも62歳の男性と27歳の女性がロットワイラーにかまれて重傷を負ったほか、8月19日にも1歳半の女児がアメリカンスタッフォードシャーテリアにかまれて死亡するなど犬の事故が相次いでいる。これを受けて、アリオ=マリ内相は緊急に対応策を検討。危険な犬の取締りを強化する法案を近く国会に提出する意向だ。危険とされる種類の犬の飼い主に対する研修義務付け、そうした種類の犬の交配禁止などが盛り込まれる予定だ。
●ペドフィル出所後、電子ブレスレット
 1998年に11歳の女児を強姦した罪で懲役14年の刑を受けて服役していた男性(42)が9月24日、電子ブレスレットによる監視付きで出所した。電子ブレスレットはこれまで仮出所者に限られており、刑期を終えて出所した者に装着されるのはフランスで初めて。電子ブレスレットは2年間足首に装着され、もう2年間延長される可能性も。この男性には3年4カ月間、医師の診察を受けることが義務付けられている。
●ラグビーW杯でフランス、ベスト8確実
 9月7日から開催されているラグビーW杯の一次リーグが終了しつつある。日本はオーストラリア、フィジー、ウェールズに負け、カナダと引き分けて3敗1分けとしベスト8進出ならず。フランスは初戦のアルゼンチン戦で惜敗したものの、ナミビアと強豪アイルランドを下し、決勝トーナメント進出はほぼ確実。ほかに南ア、オーストラリア、ニュージーランドなどが順当にベスト8進出を決めた。(9月26日現在)