OVNI 485 : 2001/10/1

●SEITA勝訴、たばこ値上げ
9月10日、オルレアン控訴院は、2年前に肺ガンと舌ガンで亡くなったリシャール・グルランさんの死に関し、SEITA(たばこ専売公社)は「国の財政のために利益を上げることが目的の企業であり、国民にたばこの害を知らせる必要はなかった。健康についての表記をしたら売り上げが落ちてしまう」とし、グルランさんの妻の訴えを却下した。
9月20日、ギグー雇用・連帯相は来年の1月1日より、たばこを9%値上げすると発表。この措置で、2002年度は20億フランの増収になる。

●米国同時多発テロ、フランスの反応
14日正午、フランスでも世界にならい、犠牲者に3分間の黙祷が捧げられた。列車や地下鉄も止まり、学校、美術館、デパート、駅構内などが重々しい沈黙につつまれた。
14日から15日にかけて行われた世論調査によると、フランス人の84%が、米軍による軍事施設に限っての報復攻撃を認め、73%が、フランス軍はテロリストに対する軍事作戦に加わるべきだ、と答えた。
16日、共産党主催のユマニテ祭でも1分間の黙祷が捧げられることになっていたが、「第2の湾岸戦争反対」などの声が強く上がり、中断された。
18日から米国を訪れたシラク大統領は、ブッシュ米大統領にフランスの「心からの連帯」を伝えた。また「報復の戦いは一国だけのものでなく、国際的な広がりを持ったものであるべきだ」と声明。
フランス旅行業者組合によれば、この先2、3カ月で、米国、中近東方面を中心に外国旅行の予約取り消しが1万件を超えるものとみられている。
エアバスを製造するEADS社の株が、同時多発テロ以来10日間で41%暴落。
9月21日、欧州連合加盟15カ国の首脳会議が開かれ、米国が報復することには正当性があるとし、テロリストを支援し、かくまっている国に軍事介入することを認めた。

●トゥールーズ郊外で化学工場大爆発

爆発現場には幅50m、深さ10mほどの
火口を思わせる穴ができた。

9月21日午前10時20分、トゥールーズ市南郊外にあるAZF社(タンカーのエリカ号沿岸汚染で悪名をはせたトータル・フィナ社系列)の化学工場で強い爆発があり、29人が死亡し、2442人が負傷、そのうち34人は重傷。周囲一帯、震度3.4に匹敵する地揺れがあり、爆風で数キロ先の屋根が吹き飛ばされたり、窓ガラスが破損するほどだった。住宅約1万戸が被害を受け、そのうち1000戸は取り壊しの必要があるという。付近の小中高校も20棟が破損、2万人の生徒が授業を受けられない状態になった。倉庫に粒状のまま蓄えられていた、化学肥料の原料、硝酸アンモニウム200トンがなぜ爆発したのか、原因はまだ不明。工場側は責任はないとするが、倉庫の保存状態が悪かったのではないかという疑いが強くなってきている。25日は、トゥールーズ市で国や企業の安全無視に抗議して市民多数がデモ。「トータル社、殺人犯」というプラカードが目立った。

●バスケットはフランス女子チーム強し
9月23日、ル・マンで開催されていた女子バスケット欧州選手権決勝で、フランスチームは、平均身長で勝るロシアチームを素早い攻撃で押さえ、73-68で初優勝。本年度のベストプレイヤーにはキャシー・ムランさんが選ばれた。

■ 反テロ警備隊ヴィジピラット出動
 9月11日以来とくに空港で強化されたテロ取り締まり態勢に備え、乗客の心構えをいくつかあげてみます。
 とくにアメリカ行きは出発時間の変更が多いので事前に出発時間と予約の確認が必要。手荷物の検査に時間がかかるので3時間前には空港入り。機内持ち込みバッグは1個に制限され、ナイフやハサミ、爪ヤスリなど刃物やとがった金属類は探知機で検出されるので、それらはスーツケースに。
 EU内便も身分証やパスポートの検査を強化。空港では自分の荷物から一時も目を離さないように。でないと不審物として即座に処分されるそう。
 誰でもが持っているような一般タイプのスーツケースは、引き渡し時に他人のものと間違いやすいので、目立つひもやステッカーで特徴づけたほうが紛失も防げるでしょう。ボン・ボワイヤージ !(君)
■クレジットカードを紛失したときは…
 カードの紛失または盗難にあった時のカード無効化の申請窓口が一本化され、
Tel : 0892 705 705(24時間 仏英語)に。