(南)が推薦する10月のシャンソン。

★★★Joel Favreau “Salut Brassens”
 ブラッサンス狂集まれ! エスパス・ジャポンのすぐ近くのメナート劇場で、J・J・フランシャンのアコーデオンをバックに、ブラッサンスの元ギター奏者ジョエル・ファヴローが、見事な “ジャズ・ブラッサンス” でスイングする。読者の皆さんも「パリジャン気質」や「ベンチの恋人たち」などを観客たちと一緒に歌ってはいかが? 彼が歌った同タイトルの新CDがChant du Mondeから好評発売中。また、今年はブラッサンス没後20周年にあたり、巨匠の歌った13枚組CDなども発売されています。
13日。火~土曜/20h30。90F。予約要
*Theatre de la Mainate 10e
01.4208.8333
★★★ Jorane
 自作自演の新進女性歌手ジョラーヌは、チェロを弾きながら歌うシャンソン界の変わり種。処女アルバム “Vent fou” を聴いていると、柔らかに膨らむ曲想はトリ・アモス、澄んだ声はケイト・ブッシュのようなケルトの血を感じさせる。今、大いに注目されている歌手の一人。
31日/20h30。98.39F(15q)。
*Theatre des Abbesses :
31 rue des Abbesses 18e 01.4274.2277
★★Les Mouettes
 昨年、名誉あるモリエール賞のステージで歌った3人娘、レ・ムエット(ヴェロニック、セシル、シルヴィ)の元気なステージとカラフルなアカペラが評判。アズナヴールの「のらくろもの」などを歌う “かもめたち” の賑やかな歌声がモンマルトルの丘に響きわたるようです。
6日迄(火~土曜/20h30) 115F~85F
*Theatre de Dix heures :

36 bd de Clichy18e 01.4606.1017


ジョエル・ファヴロー


●Sergent Garcia《Sin Fronteras》
 怪傑ゾロ気分のサルサ・マフィンで人気グループになったセルジャン・ガルシアの新作。キューバでとっぷりソンに浸ったせいか、ボーカルに味が出てきたし、さまざまな打楽器がからむリズムも本場に負けないダンス・フィーリングに溢れている。ホーンのリフだって心がこもり、伸縮感がある。ちょっとザ・クラッシュの『サンディニスタ』を思わせるような傑作だ。ルベーン・ブラデスの名作Los Desaparecidosも歌っているが、オリジナルに負けない出来。マニュ・チャオの南米旅みやげ哀愁路線より活きがよく、未来が脈打っています。(真)

●バッハのフルート曲
バロック・フルートの第一人者バルトルド・クイケンが、バッハが作曲したフルートとチェンバロのためのソナタロ短調や無伴奏フルートのためのパルティータイ短調など5曲を演奏する。いずれの曲を聴いても心が晴れ晴れと広くなるようで、悲しみや喜びが吹き抜けていく。チェンバロは若手のエヴァルド・デ・メイエール。
20日/17h 9.5t(62.32F)
*Aux Abbesses : 31 rue des Abbesses
18e 01.4274.2277
●シェイク・ヤシン
エジプト南部の土着的な民謡に、文学的な歌詞を導入し、音楽の内容をアラブ古典音楽のレベルにまで引き上げたといわれる歌手がシェイク・ヤシン。その劇的な効果をねらった熱唱は、亡きヌスラット・ファティ・アリ・ハーンに匹敵するというのだから、聴かないわけにはいきませんね。
15日/20h30 9.5t(62.32F)
*Theatre de la Ville : 2 place du Chatelet 4e 01.4274.2277
●チャールス・ロイド
サックス奏者のチャールス・ロイドがECMから出しているアルバムは、やっぱりECMのねらいどおりのクールな抒情に溢れている。60年代末期、ジャレットやディジョーネットがバックで熱演を繰り広げていた『フォレスト・フラワー』時代のノリには遠いが、そんなことは忘れてじっくり聴いていると、だんだんそのおいしさがわかってくる。
8日/20h30 270F
*Olympia : 28 bd des Capucines 9e
01.4742.2549
●冴木杏奈タンゴを歌う
昨年に続いて冴木杏奈が来仏し、タンゴを歌う。今回はむずかしいピアソラの曲を中心に組んだ野心的なプログラムだ。バックはバンドネオンのヴィクトール・ヴィレナほかのカルテット。
27日/16h30と20h30 150F(当日売り)、130F(前売り)01.5624.9509
*Auditorium Saint-Germain des Pres :
4 rue Felibien 6e M。Odeon