狂牛病騒ぎで、一時元気がなかった臓物屋が力を盛り返している。ふつうの肉屋に比べて一段低く見られている臓物屋だが、安くて、タンパク質やビタミン、鉄分が豊富な内臓たちが、失業者やこの不景気でサラリーも上がらない庶民たちの救いの神になっているのかもしれない。 子牛の頭tête de veau、子牛や子羊の脳みそ...
—母国語をつかう〈グルジア編〉— 15区のRue de la Rosière にある集合住宅の地下に降りると、お香の匂いが鼻孔を刺激した。小さな集会所のような空間の奥にはアーチに縁取られた祭壇が控え、側面の壁にはイコンが掲げられている。幼児から老人まで30人近い人が、ローソクを手に聞きなれぬ言葉で祈りを捧...
Joue de bœuf aux carottes
パリのレストランで、牛や豚のほほ肉を柔らかく煮込んだ料理がメニューに載る回数が増えている。ボクらも,その真似をして、牛のほほ肉料理を作ってみよう。そのほほ肉はどこで売っているのか? ふつうの肉屋では見つからないことがほとんだ。答えは臓物屋trip...