作為的に造られた「自然さ」。『殯(もがり)の森』 2007-11-01 舞台・映画 0 河瀬直美監督『殯(もがり)の森』の本年度カンヌ映画祭グランプリ(審査員特別大賞)受賞は、ことのほか国際評価に過敏な日本では一大快挙として大きく扱われた。出身地奈良にこだわりつづける同監督は、今回も自然と人間の融合、西洋的な理論分析では割り切れない人間の魂の世界を、奈良の美しい自 [...]
Retour en Normandie 2007-10-15 舞台・映画 0 助監督として参加した作品の撮影現場を30年ぶりに『僕の先生』の監督、ニコラ・フィリベールが訪れる。ルネ・アリオの監督作品『Moi, Pierre Rivière, ayant égorgé ma mère, ma sœur et mon frère』は、18世紀前半にノルマンデ [...]
消費社会への警鐘的作品。 »99F » 2007-10-01 舞台・映画 0 その役者が画面に登場しただけで思わず笑ってしまい、「待ってました!」と声をかけたくなる、最近のフランス映画界でそんな存在となっている役者の一人がジャン・デュジャルダンだ。ヤン・クーネン監督『99F』でも長髪90年代ルックの彼が登場するだけで客席がざわめく。彼の名はオクターヴ、広 [...]
サニエ嬢はまあ及第点…。 »La fille coupee en deux » 2007-08-01 舞台・映画 0 人気のリュディヴィーヌ・サニエであるが、彼女の発見者であるフランソワ・オゾンの映画以外での彼女を良いと思ったことがない。その彼女がまたもや主演を張っているのがクロード・シャブロルの新作にして57本目の監督作品にあたる『La fille coupee en deux ふたつに裂か [...]
本年度カンヌ映画祭の傾向を体現するアニメ。 « Persepolis » 2007-07-01 舞台・映画 0 カンヌ映画祭では約30年ごとにアニメのビッグウェーブがくる。1947年は『ダンボ』のグランプリ、1973年は『ファンタスティック・プラネット』の特別賞、そして今年が『Persepolis』の審査員特別賞。古代イランの大帝国の都を名に冠した本作は、マルジャン・サトラピの人気バンド [...]
Tehilim 2007-06-15 舞台・映画 0 マルセイユ生まれ、ニューヨークに渡り処女作品『The Shade』など長編3作を発表、そしてイスラエルに渡り『Avanim』とこの作品を発表したラファエル・ナジャリは、ユダヤ人監督の中で今一番注目に値するといっていい。 本作品は、エルサレムに生きる一家の家長が突然失踪したこ [...]
乱雑に散らかった感じが魅力になってしまう。 « Boxes » 2007-06-01 舞台・映画 0 ジェーン・バーキンはお好き? 永遠に抜けない英語訛の仏語での止まらないお喋り、こちらが面食らうほどあけすけに私生活を語り、いつも変わらぬパンツ&Vネックのセーターor白シャツ姿はカジュアルな着こなしの極意、そして年季の入ったバーキン・バックの中に溢れかえる私物、道行く人が声をか [...]
Tres bien, merci 2007-05-15 舞台・映画 0 なんだか気分がむしゃくしゃする一日、というのは誰にでもあるけれど、そこへ悪運が重なって警察の厄介になり、挙げ句の果てには精神病院に入れられてしまうという悪運に憑かれた男とその妻が主人公。個人の力ではどうにもならない社会の矛盾、その矛盾にあらがうことをためらう個人の矛盾が描かれる。 [...]
おばあちゃんが一肌脱ぐ。 « Irina Palm » 2007-05-01 舞台・映画 0 マリアンヌ・フェイスフルといえば、60年後半のロンドン・ロック・シーンのミューズ。キース・リチャーズ&ミック・ジャガーがプレゼントした『アズ・ティアーズ・ゴー・バイ』の澄んだ歌声、そしてアラン・ドロンと共演した『あの胸にもう一度』で素肌に黒い皮ジャンをまといハーレーダヴィッドソ [...]
Serge Toubiana シネマテーク館長 「この辺りは快適でモダン。緑豊かで…」 2007-05-01 舞台・映画 0インタビュー 「この辺りを一言でいうなら快適でモダン。緑豊かで家族連れも安心して過ごせる地区」と語るのは、セルジュ・トゥビアナさん。一昨年、トロカデロのシャイヨー宮から、ベルシーへ移転したシネマテークの館長である。セーヌ河岸のこの周辺には、ミッテラン国立図書館、レストランやカフェの並ぶベルシー [...]