Michel Dalberto “Gabriel Fauré” 2017-06-01 音楽 0 1975年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール、1978年のリーズ国際ピアノ・コンクールで優勝し、国際的に注目されたフランスのピアニストがミシェル・ダルベルト。2年前に、前奏曲集第2集を含むドビュッシーのアルバムが高く評価されたが、最近出たガブリエル・フォーレ集も素晴らしい。 [...]
CD : Zelenka “PsalmiVespertini II” 2017-05-22 音楽 0 ボヘミア出身のヤン・ディスマス・ゼレンカは、バッハと同世代。ドレスデン宮廷付き作曲家として多数の宗教的声楽曲を書いた。最近出たCDの1曲目『Dixit Dominus』はティンパニーやトランペットが入り華やかで、オーケストラと声楽が巧みに絡む。5曲目『Beatus』のソプラノ・ソ [...]
フランス語愛とモーツァルト:水林章『千年の愛』を読む 2017-05-22 音楽 0 30数年の滞在ながら完璧とは程遠いフランス語を操る私でも、日仏バイリンガルである有り難さは日々感じている。二つの文化を持つということではない。フランス語を話したり書いたりする自分はその世界の中にあり、思考や視点はそちら側に属する部分が多くなる。日本語でもまた同じことが起こる。 [...]
Lura パリ公演 – カーポ・ヴェルデならではの哀愁漂う舞台。 2017-05-14 音楽 0 カーボベルデの歌手といえば、今は亡きセザリア・エヴォラ。サリフ・ケイタなどとのデュオのアルバムの中では『Moda Bô』をよく聴くが、そこでいっしょに歌っているのがルーラ。エヴォラに負けない味がある。 ルーラは今年41歳。17歳でグアドループ島のダンス音楽、ズークのバンドで歌うよ [...]
Toots & The Maytals+guest 2017-04-29 音楽コンサート 0 5月10日(水) トゥーツ&ザ・メイタルズといえば、スカからレゲエの移行期で大ヒットを飛ばしたスーパーグループ。トゥーツの底抜けに明るく高い歌声が聴かれる『Funky Kingston』はレゲエ史上の傑作だ!絶対に聴き逃せないコンサートです。19h–。35.2€/29.7€ [...]
ジェーン・Bとノブさんの仕事 ゲンズブール・ル・サンフォニック 2017-04-23 音楽 0 このストーリーは日本に始まっている。2011年3月の東日本大震災の惨劇の報道をフランスで見ていたジェーン・バーキンは、この人々のために何かしなければという思いでいてもたってもいられず、取るものも取りあえず日本に飛んでいってしまう。われらがジェーン・Bはそういう人だ。被災者たちの避 [...]
『2つのヴァイオリンのための協奏曲集』 2017-04-16 音楽 0 気持ちが沈んだ時はジュリアーノ・カルミニョーラとアマンディーヌ・ベイエによるヴィヴァルディの『2つのヴァイオリンのための協奏曲集』を聴くといい。ベイエは、バッハなどを得意とするバロック系のヴァイオリニストだが、「私にとって伝説的な音楽家」というカルミニョーラに共演を求めて生まれ [...]
Les sept dernières paroles du Christ sur la croix 2017-04-01 音楽 0 復活祭前の聖金曜日にあたる14日と15日に、ハイドンの『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』が演奏される。荘重な序章にはじまり、次いで、「父よ!彼らを赦したまえ」、「わが神よ!何ゆえ私を見捨てたもうたか?」といったキリストの7つの言葉に応ずる7曲のソナタ、キリストの死とともに起 [...]
Haskil / Fricsay「想像の息吹の光」が差し込むモーツァルト。 2017-03-27 音楽 0 モーツァルトを得意としたクララ・ハスキルが、1953年にライブ録音した協奏曲第13番。新マスタリングで音の歪みが消え、低音域が締まり、各楽器の輪郭が鮮やかになり蘇った。第1楽章からハスキルの音は柔らかながら各タッチに芯がある。ある評論家が言ったように「創造の息吹の光」が差し込んで [...]
文楽版『月に憑かれたピエロ』の音楽監督、根本雄伯氏。 2017-03-24 音楽 0インタビュー 今晩から、アテネ劇場で始まる、文楽で演出された『Pierrot lunaire 月に憑かれたピエロ』公演。本紙3月15日号では、この演出を手がけ、人形を自ら操るジャン=フィリップ・デルソー氏について紹介した。 もうひとり、このプロジェクトの全体像をとらえるに重要な存在となるの [...]