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●ルーヴルのアトリエ初挑戦! ルーヴル美術館へはこれまで何度か行ったけれど、できるだけ部門や作品を絞って1時間半程度の見学に抑えてきた。娘も7歳、そろそろ他の子供たちと一緒の本格的なアトリエに参加させてみようか、とルーヴルのサイトwww.louvre.frを検索すると、子供だけ、家族と一緒、など数種のアトリエが提案されている。「初めてだものねー」ということで中から選んだのはギリシャ神話の人物の一人をテーマにした〈ペルセウスの冒険 Les aventures de Pers仔〉というガイド付き保護者参加の見学コース。電話で水曜日の午後 2時半の回を予約する。 「お天気のいい水曜日になぜルーヴルなの?」と不満げな娘を連れて、約束の15分前に美術館へ到着。ピラミッドの下、〈groupe〉と書かれた入り口をくぐるとアトリエの受付がある。時間どおりにガイドというよりもconteuse(お話の語り手)というフリーダさんが登場。彼女が率いる一行約15名は、ルーヴルの長い回廊を練り歩きながらオランダ・フランドル派絵画部門へと足を進める。ここからがまさに「魔法」のよう。悲劇の姫ダナエ、その息子のペルセウス、そしてゴルゴン姉妹のメドゥサとの対決、そして出会ったアンドロメダとの恋…数々のエピソードがフリーダさんという語り手によって、ギリシャとはまったく遠く離れたオランダ・フランドル派の画家たちの絵画作品の前で、頬を紅潮させるフリーダさんの見事な語り口によって展開していく。 その魔術に親も子も導かれながら、あっという間に1時間半の見学が過ぎ、最後は彫刻部門で蛇を口にくわえたメドゥサの形相を皆で拝む。この次は「親なし」の見学コースをお友だちと一緒にどう? と問う私に娘は「もちろん!」と元気に答える。楽しい午後に母子とも満足。(海) |
Les aventures de Persée : |