限りなく義務に近い寄付。

 「ママ、払ってね」と、ミラが学校からたまに持ち帰ってくるのが、寄付を催促する用紙だ。「パパにプレゼントだよって渡して」などと言うこともあるが、いつも結局私が払う。これは「学校協同組合Coopérative scolaire」という非営利組織が、子供たちの学校生活を改善させるために募るカンパで、主に課外授業や教材費の足しに使われる。昨年ミラの学校は、この寄付のおかげで6台のパソコンを購入したとか。自分の場合は4カ月ごとに15ユーロずつ出してきた。内心「少ないか」と心配していたが、周りに聞くと年間20ユーロしか出さない人、数百ユーロは出してると思しき口ぶりの人と様々。さらにネットで調べてみると、「学校教育は無料のはずだから寄付はおかしい」と主張するママまでいた。ケチ、いや自称「堅実家」な私もさすがに負けたと思った。フランスの家計消費支出に占める教育費の割合は0.7%。2.2%の日本にくらべ三分の一以下。極貧でない限りちょっとは出してあげてもよさそうなものである。
 だが白状すれば「限りなく義務に近い寄付」という存在は、どうも感覚的にしっくりこない。それに初めから学校生活に必要なものがあると教えてくれれば、もっと私も出資したくなるのだが。小学校でのパソコン教育は基本的に反対の自分としては、購入したのがパソコンだと聞くと、「そんな物に使って」と思わなくもない。(瑞)