13区のミッテラン国立図書館前のセーヌ岸沿いには、レストラン、カフェ、ライブハウスなど、いろいろなタイプの船が並んでいる。テクノ音楽で知られる真っ赤な灯台船バトファーBatofarの隣には、Guinguette Pirate「海賊の酒場」という名の小さな帆船が浮かんでいる。 70年代後半に復元された船で、17世紀に中国で使われていたものと同じ作りになっている。すべて木製、帆柱3本のこの船は広東省を基点に世界各地を回った後、1995年に、パリのFran腔is Mauriac岸に停留することになった。今では、甲板部分がステージとなり、操縦室はバーに。古びた板張りはそのまま活かされ、木造帆船の雰囲気を漂わせている。 「ラジオのFMでは聞けない音楽」をテーマに、プログラムがされている。8月のプログラムは、モンゴルの民族音楽をバイオリン、トランペット、ギターなどでアレンジした実験音楽(3日)、ダカールで活躍していた3人組のヒップホップ(16日)、モロッコ旅行の映写会60分とグナワブルースのコンサート(17日)など。月曜日以外の毎晩8時からレゲエ、ジャズ、ロック系の音楽も演奏されている。 夏には岸辺を利用したフェスティバル、9月からは子供用のスペクタクルが定期的に催される。セーヌ岸を散歩がてら立ち寄るのもいいだろう。(尚) |
photo : taiyou
*Guinguette Pirate あるいは M。 Quai de la Gare 問い合わせは 01.5629.1020 19h~2hまでオープン。 入場料:30F~40F 飲み物:ワイン16F、ビール20F~ 子供向けの催しものは 毎週水曜日と土曜日14h~18h |