Disque
●アート・オブ・マリー・アントワネット
古楽指揮者ウィリアム・クリスティに見出され、彼の率いる古楽アンサンブル「レザール・フロリサン」に日本人歌手として初めて参加した唐澤まゆ子。そのレパートリーは、バロック音楽から、オペラ、歌曲、宗教曲、現代曲までと幅広いが、18世紀後期から19世紀前半の音楽を最も得意とする。フランス、ヨーロッパでの活動も多いが、彼女が注目を浴びたのは、フランス大革命以来、歴史に埋没していた、王妃マリー・アントワネット作曲の音楽を2003年にCDで復活させたこと。
それに続く彼女の3枚目の今回のCD「アート・オブ・マリー・アントワネット」の選曲は、大革命の嵐を生き延びたマリー・アントワネットの私設図書室の所蔵楽譜目録から。当時の典雅なフランス音楽の雰囲気を再現すべく、フォルテピアノとバロックヴァイオリンによる伴奏だ。
マリー・アントワネットからモーツァルトにまで至る13人の作曲家による全19曲は、フランス・ブルボン王朝最後の光芒を感じさせてくれる。
唐澤まゆ子(ソプラノ)平井千絵 (フォルテピアノ)渡邉さとみ(バロックヴァイオリン)
CD:FOCD-9489 ¥3,000(税込)
発売元:フォンテック