文化ヒカク:日仏スポクラ事情 6月15日号

忘我の境地への異なるアプローチ
 筋トレ系、ダンス系、格闘技系など、多種多様なスタジオレッスンがあるのは、日本もフランスも同じだが、イントラと会員の距離感覚となると、まったく違う。
 日本だとイントラは、お客様である会員に対して、運動を指導するだけじゃなく、サービスを提供する《店員》の立場で、決して絶えることのない笑顔&低姿勢なのが特徴。そして特定の会員とだけ仲良くするなんぞご法度で、プレゼントなどのやりとりも基本禁止、みんなでルールを守って維持されていく《平等な村社会》、それが日本のジム。
 一方、フランスでは、イントラだろうと会員だろうと、あくまで一個人、そこからのお付き合いは人それぞれ。わざわざ張り紙をしてまで、ルールを守りましょう、と促したりはしない。フランス人からしたら、そんな注意書きがジムに存在するということ自体、想像もつかないはずだ。
 てんでばらばらの個が、その場の流れで、どんどん盛り上がっていき、最後は熱狂的なダンスフロアー状態になる仏式スタジオレッスン。お揃いのユニフォームで、動きや掛け声を練習しぴったり合わせ、最初から団体選な日本方式のお祭り事とは、180度異なる。
 現在はパリのジムに復帰中の私。久々のダンスフロアで、楽しすぎて足が動かなくなるまで無我夢中で動いてる昨今である。

文・もたい ようこ