料理で自分を表現する。

佐藤伸一さん(37歳)
佐藤さんにとっての料理は、コンプレックスを克服するなかで勝ち得た、自分を守る武器であり、自信だとも言える。帯広に生まれ、札幌で料理を学び、就職、転職の後、縁あってパリ郊外のレストランへ働きに行ったのはいいけれど、佐藤さんがイメージしていたフランス料理はそこにはなかった。自分はフランスで何をしたいのか?
パスカル・バルボ氏との出会いが佐藤さんに素材の大切さ、そして料理の楽しさを教えてくれる。初めてフランスの地を踏んだ2000年から09年まで、ワーキングホリデーでの滞在1年間以外は佐藤さん曰く「闇」の中での活動だった。ミシュランで星を獲る店、そうでない店での修業、東京またはパリで店を出す計画、ブルゴーニュワインへの探求、出張料理など …  いろいろな人に出会い、世話になった。そして今、佐藤さんはミシュランで2010年に一つ星、その翌年には二つ星を獲得するレストランのシェフである。「美味しい、ということを追求するのが日本人の個性」だと佐藤さんは話す。今の店は、最近多くのシェフが提案するアラカルトメニューのない 「おまかせコース」スタイルだけれど、佐藤さんは本当の「美味しい」を追求するためならばこのスタイルから抜け出しても、と画策している。もちろんフランスの最高の食材、最高の調理、最高のワインと佐藤シェフの最高の技とセンスが次の計画にも不可欠であることは確かだ。自称 「負けん気が強い」という佐藤さんらしい。(海)
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Passage 53

Adresse : 53 passage des Panoramas, 75002 paris
TEL : 01.4233. 0435 (要予約)
URL : http://www.passage53.com
昼のコースメニューは60€、夜は140€