文化ヒカク:日仏スポクラ事情 9月15日号

すっぽかされる会員
バッグにシューズ、ウエア、タオルをつっこみ、やる気満々でスタジオに来てみると、レッスン中止の張り紙があって、ガックリ肩を落とす、なんてことは多々あること。まだこれはマシなほうで、時にはスタジオで「イントラ遅いですねぇ」などと、近くの人と話しながら延々と待たされた挙句、結局イントラが来なかった、ということすらあるから、たまったもんじゃない。
同じことが日本であったら、会員からの苦情が殺到し、ジム責任者が陳謝する事態に発展するに違いない。が、ここはフランス、不条理な世界を売りにする文学や映画がお得意な国だけあって、会員は肩透かしを食らって、運動する気満々だったエネルギーの向けどころを見つけられぬまま、しょぼーんとジムを後にするしかないのだ。
先日、日本のジムでお客様の声のファイルを見せてもらう機会があった。「イントラのウエアのセンスが悪い」という、非常に大きなお世話な意見に対し、「まことに申し訳ありません、○○イントラにはお客様の意向を伝えおきます」とバカ丁寧に回答がしてあり、思わず苦笑い。とにもかくにも「申し訳ありません」と、まずは定型文で謝ってしまう日本方式。こんなことフランス人イントラに言ったら、おまえのセンスのほうがよっぽど悪いと切り替えされて終わるだけだろう。

文・もたい ようこ


 

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