Baron Rouge—カキで飲む白のうまさ!
活気あふれるアリーグル市場の脇にあって、買い物帰りの人が一杯ひっかけに寄ったり、空き瓶をかかえて量り売りのワインを買いにきていたこの店も、最近はガイドなどに「昔ながらの雰囲気」と紹介されているのだろうか、20人ほどの椅子席が観光客で埋まってしまうようになった。それでも、フィレモン君などの丁寧で、活気あふれるサービスのおかげで、庶民的な雰囲気を保っているのがエライ。常連たちは、カウンターで、「もう一杯」とグラスを重ねる。ふところがあまり傷まない値段にも感謝だが、初めての人は、ワインの種類の多さに悩んでしまうだろう。おすすめはTouraine Prestigeで、かなりコクのある赤だ。これがグラスで2.5€。ちょっとおなかが空いていたら、サンフェリシアンという、とろりと流れるようなチーズを頼む。
10月から4月の週末には産地直送のカキがある。おすすめは、貝柱の歯ざわりがうれしいN°2で、半ダースで14€と、手頃な値段だ。カンシーなどの上品な白を飲みながら味わいたい。(真)
Baron Rouge:
1 rue Théophile Roussel 75012 Paris
Tel : 01.4343.1432
月17h-22h、火水木金10h-14h/17h-22h、
土10h-22h、日10h-16h。