ルーベンス作〈マリー・ド・メディシス〉シリーズから『アンリ4世の神格化とマリー・ド・メディシスの摂政宣言』
左の甲冑(かっちゅう)姿の男がアンリ4世で、右の黒衣の女がマリー・ド・メディシス。ルーヴル美術館リシュリュー翼2階18室。
© 2009 Musée du Louvre / Erich Lessing
アンリ4世(1553-1610)の没後400年の今年、フランス各地で記念のイベントが開催されている。カトリックとプロテスタントのあいだに繰り広げられ泥沼化していた宗教戦争を終結させ、「良き王」として慕われたアンリ4世は、内戦で荒廃したパリを再建した、都市計画の立役者でもあった。パリの中心部に残る、アンリ4世ゆかりの場所を訪ねてみよう。(羽)
ヴォージュ広場は、アンリ4世の命で1605年に建設が始まり彼の死後に完成。
文・写真:羽生のり子