「君のところの煙突、汚れがたまってたよ~」 煙突の定期掃除のため我が家にやってきたジャン=クロードさん。パリのあらゆる煙突の煤(すす)を落としてきたが、「拠点の15区なら登ったことがない屋根はない」と豪語する。現在パリには約80人の煙突掃除人がおり彼もその一人。だが20代以下は現在10人ほどだ。「若い人にはウヴリエ(労働者)という言葉が軽蔑的に響くのさ」。彼によるとパリでは6割の家庭はガスを使う。石炭など他の燃料も入れると煙突使用率は約8割。電気だけの家は2割と少数派。つまり煙突掃除は21世紀の今も極めて需要の高いお仕事なのだ。若い後継者がもっとほしいところだ。 ●煙突掃除の会社 Perraut : |
煙突掃除用の長いヒモは約30m。トゲ付きブラシと重りがついている。
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