なぜか女性スタッフが カッコいい。

一番左が洗ってないというブルース・ウィリスの衣装。
一番左が洗ってないというブルース・ウィリスの衣装。

— 映画会社ゴーモンの博物館 — 

 815の衣装とセット、9929枚のポスター、2739冊のシナリオ…。世界最古の映画会社ゴーモン社地下には、博物館が隠されている。メインの大部屋には年代物のカメラが行儀よく並んでいた。「創業者レオン・ゴーモンは庶民階級出身のカメラ技師。映画の未来を信じなかった映画の父、リュミエール兄弟の仕事に触発され、映画のカメラを作りました」とガイドさん。手製カメラを手にご満悦のゴーモン氏の写真の隣には見目麗しい女性の姿。ゴーモンの片腕として300本の映画を撮った、世界初の女性監督アリス・ギーだ。思えば、現在のゴーモンの副社長は、『最強のふたり』の共同製作者でニコラ・セドゥ会長の娘シドニー・デュマだし、本日の女性ガイドさんは当博物館の管理担当者だが、裏方と思えぬほど着こなし鮮やか。女性スタッフが妙にカッコいいのはゴーモン社の伝統か。
 陳列棚にはルイ・フイヤードの『ファントマ』やジャン・コクトーのイラスト付き手紙も。かつて一時代を築いた映画館「ゴーモン・パラス」の資料コーナーもある。「最盛期の観客席6千人は当時の世界最大級。今のクリシー広場にあり1971年に閉館しました」。映画が夢だった時代の残像のようだ。別室にはイングリット・バーグマン、ダニエル・ダリューら大女優の衣装の数々。イタリアの名巨フランチェスコ・ロージの『カルメン』の衣装もあり、映画界から尊敬を集めた大プロデューサー、ダニエル・トスカン・デュ・プランティエが活躍した優雅な時代が偲(しの)ばれる。その一方で、前世紀末からはヨーロッパ・コープ社設立前のリュック・ベッソン作品が重要な地位を占めていたことがわかる。「これは『フィフス・エレメント』のブルース・ウィリスの衣装。女性のために洗ってません」。ガイドさんの解説に、見学者から笑いがおきた。(瑞)
普段は映画関係者や研究者用で、毎年文化遺産の日のみ一般公開なので、次は残念ながら来年の9月です。
ネット上ではデジタル博物館が常時開館中。 
http://www.gaumont-le-musee.fr
創業者レオン・ゴーモンの胸像:。

創業者レオン・ゴーモンの胸像:。

フランチェスコ・ ロージの 『カルメン』の衣装。

フランチェスコ・ ロージの 『カルメン』の衣装。

鮮やかな着こなしのガイドさん。

鮮やかな着こなしのガイドさん。


 

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