●Filippo et Filippino Lippi – La Renaissance à Prato
ルネサンス期に、トスカーナのプラートで制作したリッピ親子と、同時代の周辺の作品約50点。フィリッポと修道女の略奪愛から生まれたフィリッピーノは、父の影響を受けつつ、神秘的な作風を展開していく。フィリッポの聖母子像や、作者不明の「フィリッピーノの自画像」の驚くほどの近代性も見もの。8/2迄(月金22h迄。無休)。
Musée du Luxembourg : 19 rue de Vaugirard 6e
●Séraphine de Senlis
Feuilles, 1928-1929 Collection Dina Vierny ©Adagp Paris 2008
セザール賞をとった映画「セラフィーヌ」のモデルの独学の画家が描く花々。3月末までだったが、受賞効果もあって、好評のため延長された。これほどセラフィーヌの作品が一堂に集まることはない。花の中の眼が「あなたは誰か」と鑑賞者に問いかける。その迫力に圧倒される。5/18迄(火祝休)。
Musée Maillol – Fondation Dina Vierny :
61 rue de Grenelle 7e
●Gérard Uféras – Etats de Grâce
音楽と芝居を愛好する報道写真家が、パリ、イタリア、モスクワなどで、オペラ、バレエ、ファッションショーの舞台裏を撮った。過去に素晴らしい舞台を見たときの感動が、題目は違っても、これらの写真を前にしたときに蘇ってくる。ただただ美しい陶酔の世界。6/14迄(月火祝休)。
Maison Européenne de la Photographie :
5/7 rue de Fourcy 4e
●Une image peut en cacher une autre
Arcimboldo-Dali-Raetz
風景の中に人の顔が。動物の体の中に何体もの別の動物が。15世紀から現代までの、だまし絵や目を欺くトリック作品を世界中から集めた。エッシャー、ダリなど、この分野で著名な作家以外に、ドガやブランクーシの作品もある。7/6迄(水22h迄。火休)
Grand Palais : av.Winston-Churchill 8e