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●Il etait une fois Walt Disney
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夏休みの終わりから「きっとね!」と約束させられていたディズニーの展覧会に娘と彼女の親友と一緒に行ってきた。日ごろからディズニーの派手な商業主義には食傷気味だけれど、そんな私だって子供の時にはディズニーの『ダンボ』や『バンビ』、そして『シンデレラ』や『白雪姫』に心を震わせ感動していたのだと思い出す。 今回の展覧会では親も童心に返り、存分に楽しんだ。ディズニーはアニメ映画の殿堂なのだ、ということをこの展覧会は思い出させてくれる。さらに興味深いのは、数々の名作を生んだウォルト・ディズニーという人物が、どのように自らの美感を養い、どこからインスピレーションを受け、そしてどうやって作品を作っていったかというプロセスが作品ごとにわかるように展示されていることだ。19世紀から20世紀初頭の童話本やイラスト、絵画作品の数々に加えて『メトロポリス』、『カリガリ博士』、『キングコング』などの映画作品中のシーンが、ディズニーアニメの大傑作といわれる『ファンタジア』までの作品に大きな影響を与えている、ということも初めて知った。 幾重にも重ねられ奥行きを持たせようとした『白雪姫』(1937)のセル画の美しさなどに感嘆しても、字がそれほど読めない6歳の娘たちにとって一番面白いのはやはり各展示室に設置された大画面で見るアニメの抜粋シーン。果てしなく続く展示に我慢の緒が切れたのか、娘たちは足早に展示室を駆け抜けていく。ただ最後の展示、ダリとディズニーの意外な共同制作”Destino”(1946)や、ディズニー作品がポップ・アートに与えた影響など、見慣れないヴィジュアルには、娘たちも首を傾げながら足を止めていた。(海) |
1月15日迄。10h-20h、水は22h迄。
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