OVNI 565 : 2005/5/1

「彼女(フロランス・オブナ)の書き方、戦争で脅かされているイラク国民への彼女の思い入れが、私は好きだった。彼女とイラク人のアシスタントを拉致した連中は、彼女が書いたものを読んだことがあったのだろうか? 彼女のルポを読めば、彼女がどちらの側に立っているか一目瞭然になるだろう。フロランス・オブナが異邦人ではなくなるだろう。苦痛を通して身内の一人になるだろう。彼女が、私たちに共通の希望を担っていることもわかってもらえるだろう」
作家ル・クレジオ。4月15日は、バグダッドで、リベラシオン紙のフロランス・オブナ特派員と彼女のガイドをつとめていたイラク人が拉致されてからちょうど100日目だった。
1350万人
2003年度のフランスでの喫煙者総
数。1999年は1530万人だったから、タバコの大幅な値上がりによって4年間で200万人減ったことになる。喫煙量も減っていて、この2年間でタバコの売り上げは32%減!

380ドル
現在原油価格は1バレル50ドル前後を上下しているが、経済学者のパトリック・アーチュスらによれば、10年後の2015年には1バレル380ドルになるという。原油消費が増加を続けて一日当たり1億800万バレルに達し、生産量を8%オーバーすることや、石油にかわるエネルギー源の開発が遅れをとっていることなどが原因。

0.5%
〈Caisse d’epargne〉は、フランスの銀行としては初めて普通口座預金に年0.5%の利子をつけることにした。といっても普通口座に平均1500ユーロを置いておいても、わずか7.5ユーロ。「まったくの欺瞞」と消費者団体。

4月15日午前2時15分ごろ、パリ9区の〈ギャラリー・ラファイエット〉に近いホテルが炎上。階段が煙突がわりとなって急速に火の手が回り、同ホテルで生活していたアフリカ系移民の家族が逃げ場を失い、24人が焼死(その半数が子供)、27人が火傷を負った。
原因は、2階に泊まっていたオーナーの息子とその恋人がケンカとなり、照明に使っていたろうそくが倒れたためと見られている。
●フランス人の平均寿命延びる
 2004年度の調査によると、2年間でフランス人の平均寿命が10カ月延び、初めて80歳の大台を超え80.2 歳になった。女性は83.8歳、男性は76.7歳。
●春の大雪、大雨
 4月17日、サヴォワやフランシュ・コンテ地方に、この季節には珍しい大雪が降り、14万5000世帯が停電。同日、オーヴェルニュやローヌ・アルプ地方は豪雨に見舞われ河川が各所で氾濫した。
●シラク大統領テレビで若者に答える
 4月14日、TF 1 局でシラク大統領は83人の若者の質問に答えた。質疑応答の中心は、欧州憲法条約の内容とその批准に関する国民投票に向けられた。欧州憲法批准後の不安に対しては「悲観的である必要はない。もっと私たち自身に誇りを持つべきだ」と答え、「強く、よく組織されたヨーロッパのために」賛成票を投じることを訴えた。また批准反対票が過半数を占めた場合、フランスは「すべてをブロックしたのけ者扱いにされ、ヨーロッパの中での力を失ってしまうだろう」と答え、大統領を辞任するつもりがないことも確言した。このテレビ討論会にもかかわらず、翌日〈Le Parisien〉紙が行った世論調査によると、反対票がさらに1%伸びて56%に。
●ラファラン首相、ヴィルパン内務相対立
 4月17日、ラファラン首相の後継者と見られているヴィルパン内務相は「国民投票の結果如何を問わず、これまでよりはるかに積極的で、意欲的で、社会問題に目を向けた政治が必要になるだろう」とラジオで発言。19日、ラファラン首相は「ヴィルパン内務相は失言した。あせるとよくあることだ。私が首相だから、彼の間違いを正した」とやはりラジオで応酬。5月29日の国民投票が近づくにつれ、政府内の亀裂があらわになってきているようだ。
●『パリ市庁舎前のキス』は高い!

 4月25日、パリで行われたオークションで、写真家ロベール・ドワノーの、絵はがきやカレンダーなどを通していちばん知られている代表作『パリ市庁舎前のキス Baiser de l’Hotel de Ville』が、一枚の写真としては破格の15万5000ユーロで落札された。この貴重なオリジナルプリントの一枚は、作品のモデルとなったフランソワーズ・ボルネさん(75)が所有していたもので、裏に作者のサインが入っている。
●中国製衣料品の輸入急増
 今年1月1日に中国からの輸入制限が解除されて以来、EU圏への中国製衣料品の輸入が50%増(セーターなどは5.3倍、男物ズボンは4.1倍)。閉鎖する繊維工場も出てきているため、4月26日、フランス政府は欧州委員会に向けて何らかの制限対策をとるように要望した。