OVNI 475 : 2001/3/15

●アンリコ監督死す
2月23日、映画監督のロベール・アンリコさんが肺ガンで亡くなった。69歳。南北戦争を背景にした『ふくろうの河』でカンヌ映画祭短編グランプリを受賞して注目される。代表作は、ジョアンナ・シムカスが忘れられない『冒険者たち』(’66) やフィリップ・ノワレやロミー・シュナイダーが好演した『追想』(’75)など。
●セザール賞授賞式
2月24日、セザール賞の第26回授賞式が行われた。作品賞には、昨年3月に封切られて400万人近い観客を動員したアニエス・ジャウイ監督のコメディー『Le Gout des autres』、監督賞には『Harry, un ami qui vous veut du bien 』(日本でも近日公開) のドミニック・モル。主演男優賞には同作出演のセルジ・ロペーズ。主演女優賞には、これまでは脇役で光っていた、『Stand-By』のドミニック・ブラン。

●失業者が減っている

2月28日、「大いに喜ばしいことだ。

1月も失業者が4万4000人減って、97年度に比べると100万人減」とジョスパン首相。この1年間では43万2000人減で、失業者は211万9700人、失業率は9%。

●自閉症の息子殺害事件の判決

長年の献身的な看護の末、疲れ果てて自閉症の息子(当時10歳) を溺死させたアンヌ・L被告に、3月2日、サン・ブリユ重罪院は禁固3年執行猶予つきの判決。検察側も、自閉症の子供を受け入れる施設が極度に不足していることは「言語道断であり憤りを感じる」とし、執行猶予つきを求めていた。裁判長も判決後、「裁判所はあなたの罪を免じることはできない。しかし、あなたがあなた自身をまず許してあげることです。そうすることによって、あなたが再生できると信じている」と付け加えた。

●高齢者向け訪問看護介護サービス充実
3月7日、ギグー雇用・連帯相は “Aide personnalisee a l’autonomie” 法案を閣議に提出。この法案は、近い将来の高齢者人口増加に備え、訪問看護介護サービス促進を目的としたもので、そのサービスを必要とするすべての高齢者がその恩恵にあずかることができる。自立度、収入額にもよるが、最高月7000フランまで支給され、受給者は80万人にのぼる予定。年間約200億フランの財源は地方自治体と国の社会保障から充填される。

●アフタ熱*猛威をふるう
英国で発生しアイルランドにも飛び火した、家畜の悪性伝染病アフタ熱の予防対策として、フランス政府は2月1 日以降に英国から輸入された2万頭の羊を処理することを決定していたが、3月5日、2週間にわたって羊、牛、豚などの輸出を禁止、精肉処理工場以外への家畜の輸送を禁止、伝染病が発生した可能性のある農場の10km圏内での車や人の出入りを禁止し消毒を徹底する、などその対策を強化した。翌日、欧州委員会は、英国からEU圏内への精肉輸入禁止措置を3月27日まで延期することを決定。3月7日、グラヴァニー農業相は「フランスでこの伝染病が発生しないとしたら奇跡」という悲観的な発言。フランス競馬協会がレースを中止したり、パリの動物園も当分の間閉園。供給難で豚肉や子羊肉が値上がりしている。

*アフタ熱 la fi竣re aphteuseは口蹄疫 (こうていえき) ともいい、牛、羊など蹄の先が割れている動物 (偶蹄類) がかかるウイルス性の伝染病で、空気感染し伝染性が強い。口腔などの粘膜に小潰瘍ができるなどの症状が出る。人や馬には症状は出ないがウイルスを媒介する。
●1.6トンの爆発物が奪われる
3月7日夜、ETA (バスク祖国と自由) に属するとみられる武装した5 ~10人のグループが、グルノーブル市郊外ヴレー町の倉庫を襲い、爆発物1.6トン、信管2万個などを奪って2台のトラックに積み込んで逃亡した。


 

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