バカンス・シーズンの到来で交通量が少なくなったパリ。この季節のパリのお楽しみとしてすっかりおなじみになったラ・ヴィレット公園の野外映画祭が、今年も開催されている。 11回目を数える今回のテーマは、広大な空間のなかの砂漠、平原、田舎、海岸、丘陵、草原。古今東西、アフリカや南米、アジア、中近東などからセレクトされた映画が毎夜1本ずつ日没後に上映されている。この機会に名画の魅力を再発見するのもいいし、ヴァカンス気分で未知の国の映画を観に行くのも面白そうだ。 会場に訪れた人の面々を見渡すと、敷物や毛布はもちろん、枕 (!) やワインなど快適に映画が観られるようにそれぞれが思い思いの小道具を持ち込んでいる。映画が上映されるのは広い芝生のうえなので、日が暮れて風がでてくるとかなり寒くなる。厚手のセーターや毛布をお忘れなく。 (里) *Parc de la Villette : 211 av. Jean-jaures19e |