OVNI 453 : 2000/3/1

●重罪院の判決に再審の可能性
これまでフランスでは、強盗や殺人などの犯罪を裁く重罪院 (陪審制) の判決は決定的な力を持ち、被告側からも検察側からも上告は認められていなかった。これは人権に関するヨーロッパ協定にも反し改正が望まれていたが、2月10日、国民議会で上告を認める法案が全員一致で可決された。
●洋ナシの新品種、アンジェリス
国立農業研究所は、35年にわたった品種改良による洋ナシの新品種 “angelys” の本格的な栽培を開始すると発表した。冬が旬のアンジェリスは、身がなめらかで柔らかく、甘みと酸味のバランスがとれ、保存もきく、とのこと。ただし、この冬に植付けされたばかりなので、味見は3年後。待ち遠しい。
●映画監督ロジェ・ヴァディム氏死す
2月11日、映画監督のロジェ・ヴァディム氏がガンで亡くなった。72歳。56年に「素直な悪女」で、妻のブリジット・バルドーを主演させてスターの座につけた。その後も恋人だったドヌーヴ主演で「悪徳の栄え」、再婚相手のジェーン・フォンダ主演で「バーバレラ」と、派手な女性遍歴を続けながらエロチシズムにあふれた作品を撮った。
●カキ、ムール貝は安全で~す!
2月17日、政府と国立貝類養殖委員会は、新たに行われた検査で、カキやムール貝などからエリカ号の重油汚染による有毒成分は検出されず安全、と発表した。貝類養殖業者と貝ファンにはうれしいニュース。
●第25回セザール賞
2月19日、アメリカのアカデミー賞に相当するセザール賞の授賞式が行われた。今年光った作品はトニー・マルシャル監督の “Venus beaute” で、最優秀作品賞、監督賞、シナリオ賞、新人女優賞を獲得した。主演女優賞には “Haut les coeurs!” のカリン・ヴィアール、主演男優賞には “La fille sur le pont” のダニエル・オトゥイユ、外国映画賞はペドロ・アルモドヴァル監督の “Tout sur ma mere” 。
● “もう一つのオーストリア” と連帯
2月19日、オーストリアの首都ウィーンで、保守右翼連立政権に反対するデモが行われ25万人が参加したが、同日、フランスでも2万人 (パリでは1万人) が行進し、「もう一つのオーストリアとの国際的な連帯」を訴えた 。国際問題でこれだけの参加者数は久しぶり。このデモ行進への参加を強く希望していたトロットマン文化相は、ジョスパン首相の「大臣はデモをしないものだ」の忠言で諦めた。
●リステリア菌による食中毒
2月20 日、グラヴァニ農相は、19県で23人がリステリア菌による食中毒にかかり、乳児2人をふくむ7人が死亡、と発表。2月23日になって、原因はSapar社製造の豚の舌のゼリー寄せである可能性が強いとして、政府は販売を全面的に禁止した。フランスでは毎年300人近くがリステリア菌による食中毒にかかっている。ふだんから、リエットやパテなどの豚肉加工製品はすでにパックされているものを買い、開封後2、3日で食べきること、肉や魚はよく火を通すこと、生野菜は丁寧に洗うこと、殺菌性のある洗剤を使って冷蔵庫を定期的に掃除すること、などが大切だという。
●各教員組合と父兄がデモ
2月12日、ガール県とエロー県の各教員組合と父兄が、教員数の増加や教育施設の改善などを要求してデモ。ニーム市では1万5000人、モンペリエ市では1万人が参加した。両県では10年間で4%という人口の増加に教員数が追いつかず、教育内容の低下が続いている。2月22日、アレーグル教育相は、2000年9月の新学年度より小中学校の教員数を350人増やすことを発表した。そのうちの262人がガール県とエロー県で教えることになる。