パリ音楽シーンに三ツ星ライブハウス。 “La Maroquinerie” N° 434 1999-04-01 昨年の6月1日号でメニルモンタンにある “La Maroquinerie” を紹介したが、3月に、その地下に音響設備の整ったライブハウスがオープン。建築・防災基準の認可を得るのに時間がかかり、予定より半年遅れてやっと活動を開始した。 騒音問題が生じないように防音対策には力を入れ、アフリカの太鼓や電気音楽でも音や振動がいっさい漏れることのないような頑丈な作りになっている。半円形劇場形式で、3段の階段状になっている客席は、どの位置からもステージがよく見え、コンサートの内容によっては、踊れるスペースやテーブル席へと変化する。 こけら落としは幅広い層のファンを持つグループBratschで、300席の会場は1カ月間超満員になり、エスニックなメロディーが観客を酔わした。この公演で”La Maroquinerie” は、一躍パリの音楽シーンの三ツ星的存在に。1階のカフェでは朗読やアコースティックな演奏会も定期的に行われ、中庭のテラスで食事をすることもできる。 三つのスペースを運営しているパトリシアとミッシェルの二人は「夢が実現していくのはうれしいが、バカンスがとれない」と嘆きつつも、次々に面白い企画を生みだしている。(尚) *飲み物はカウンターで。ビール、ワイン12F。 *4月のプログラムは、ハイチのヴードゥー教祭礼の太鼓 (2 日)、ジャック・ベルタン・リサイタル (6 日~18日)、西アフリカの太鼓ジェンベーの奏者アダマ・ドラメ(19 日)など。開演20時半。90F~140F。FNACで前売り券を発売している。 *La Maroquinerie : 23 rue Boyer 20e 01.4033.3060 Recommandé:おすすめ記事 四月のパリ、 暑い日が続くと… のどかな雰囲気を保ちつつ、 芸術家に愛されて変化し続けるクリエイティブな町。 肉体と精神のコントロールは自転車で。 Ecole Militaire駅界隈(7区) Anvers 駅界隈(9区、18区) 老舗の小劇場で、日本の歌謡ショー。 Au bec fin