OVNI 425 : 1998/11/1

■ 新国立図書館、研究者にオープン
10月9日、新国立図書館BNFの、研究者および教授推薦の学生向けスペースがオープンした。研究テーマごとに分かれた14の部屋に2000席が確保され、24万冊の書籍、4000種の雑誌を閲覧できるほか、コンピュータを使って30分以内で1000万冊の蔵書から必要な本を探し出すことができるようになるという。なお入館料は年間300F。ところが肝心のコンピュータ・システムがうまく起動せず、BNF 職員たちは20日からストに入った。
■ 通勤地獄の数日間
パリで75番のバスの運転手がカッターで切られた事件に抗議して、10月6日、RATPの運転手がストを決行、パリ市内のほとんどのバスが止まった。また、RER D 線で機関士が暴力を被ったことをきっかけに、営業時間中の無人駅をなくすこと、ひとつの電車に二人以上の職員が同乗することなどを要求して SNCF の組合もストに入り、8日から10日にかけて、パリ郊外線の電車も大部分がストップ した。
■ 麻薬中毒者受入れセンター閉鎖?
今年の4月、パリ10区のボールペール通りにオープンした麻薬中毒者受入れセンターをめぐって、通りの住民は、エイズ対策として不可欠という賛成派と風紀が乱れるという反対派の二つに分裂。脅し、イヤガラセなどの紛争が続き、センターは受け入れ数を20人に限って (50人を予定していた) 運営されていた。10月12日、政府は、引っ越し案も含めて話し合いを再開することを提案。閉鎖の可能性大。
■ 無実の罪で5年3カ月服役
91年マルセイユのバーで起こった殺人事件で、リダ・ダルーシュさん (34) は有罪と認められ14年の懲役刑を宣告され服役中だったが、10月14日、破棄院はその判決を無効とし、再審を命じた。というのも、その後の弁護士の調査で、ダルーシュさんは、殺人が起こった時間には入院中で、アリバイが成立したため。
■ Adieu, l’AMI
10月14日、ジョスパン首相は、経済協力開発機構 (OECD)内で行われる多国間投資協定 (AMI) の交渉には参加しないと、国民議会で発表。国の主権を侵して、多国籍企業の利益を守るための協定という批判が、社会党、共産党、緑の党、文化人の間だけでなく、この協定の恩恵にあずかるはずのフランス企業の間でも強かった。この発言、シラク大統領、OECD、米国などにとっては寝耳に水。
■ 10月15日バイアグラ解禁
「立った! なんの役に立つんだったかな…」
■ フランス男子空手チーム世界一
10月19日、リオデジャネイロで幕を閉じた世界空手選手権で、フランス男子チームは、英国を破って三回連続の世界チャンピオンに。個人でも、65キロ級のビアモンティ、75キロ級のフェリック、80キロ級のシェルディウーが金メダル。女子チームは振るわず第5位に終わった。
■ 仏独の国境を超えた緑の党
10月25日、フランス緑の党は、来年6月の欧州議会選挙戦を率いるリーダーとして、現ドイツ緑の党欧州議会議員で、68年5月の運動の立役者でもあったダニエル・コンバンディット氏 (53) を選んだ。7%以上の投票率を獲得し、ジョスパン内閣で環境相以外の重要なポストを要求し、ドイツで勢力を伸ばした緑の党と提携しながら、原子力発電反対運動などを推進することが狙いとみられる。