借りて走ってみよう!
●レンタル自転車とパリ散策
夏の間 RATP(パリ交通公団)がやっている自転車でのパリ散策 “ROUE LIBRE”
に参加してみることにした。レンタル所で小冊子を貰った(英・仏2カ国語)。数々の散策コースの中から「夜のパリ」コースを選んで申し込んだら、日曜の夜と書いてあるのに実際は土曜だった。他のコースも週日の9時と11時と書いてあるのに11時だけだったり。とにかく、何でも電話で確認したほうがよさそう。 このところ天気が悪くて、参加希望者は私ひとり。ガイドさんとふたりのサイクリングでは申し訳ない気がして、お目当てのコースはあきらめ、自転車を借りてブラブラするだけにした (1h/20F、F、半日45F、一日70F)。
RATPや協賛のガム会社のマークが入った白い自転車は、どうも風景から浮く。「(天地)真理ちゃん自転車」に乗っているようで少し恥ずかしいが、新品で乗り心地は良い。天気が良くなったら「夜明けのパリ」(250F)、3時間コースの「パリ右岸(左岸)の中世とルネッサンス」(160F)でも試してみるか。
“ROUE LIBRE” はRATPとふたつの協会の共催。そのうち散策コースの作成とガイド(4人のガイドが美術史、森など、各々得意分野を担当)は “ESCAPADE NATURE” 協会。だから問い合わせ、予約はこちら 01.5317.0318
。どの情報よりも確実です。シャン・ド・マルス広場、シャトレ広場には、毎朝9時に自転車を 60台積んだ RATP
のバスがやって来て、夜7時に去って行く。ブローニュ、ヴァンセンヌの森とサン・ジェルマン・アン・レは週末、祭日のみ。保証金1000Fと身分証明書を預けて貸して貰います。
(美)
●「パリ市内自転車専用道路」ヘ一言!
ある日の夕方、バスチーユから伸びるRichard Lenoir
通りの広い歩道を自転車で気持ちよく走っていると、突然「ストップ!止まってください!」という声。男が両手を広げて立っている。せっかく幸せな気分だったのに一体何、この人?ちょっと変な人?「すぐ横に自転車専用道路があるのだからあっちを通りたまえ。高い税金が掛かってるんだから。」警察の人だっだ。
罰金でも取られたら大変と思った私は「あ、ありますね。」と素早く立ち去った 。
このパリ市内に新しく登場した自転車専用道路、一見快適そうなのだが走ってみるとそうでもない。第一に、設置されているのは交通量の多い大通りばかりで、かなりの排気ガスを吸うことになる。バスの後ろにでもなったら最悪。第二に、途中で突然なくなったりする。一番頭に来るのは車がどーんと駐車されてる時で、道の中央を走らされることになって危険。そして、自転車専用車線内を高速で走るバイク野郎もなんとかしてほしいものだ。 パリ市内の、気持ちよいどころかストレスのたまる不健康なサイクリング事情だが、13区の一角には理想的といえるゾーンがある。車のすぐ横を通るでもなく、バイクにひっかけられる心配もなく安心して走行できる。なぜならここ bd. Vincent Auriol にある自転車ゾーンは歩道内に設置されているからだ 。パリ市内全体にこんな快適な自転車専用路が設置される日がいつかくるのだろうか。
(あき)
●自転車を借りよう!
自転車が欲しいけれど置く場所がない、毎日乗る必要もないし路上に駐車すると盗まれそう…という人はやはり借りたほうがいい。平均すると半日50F~60F、一日80F~100Fで、週末は150Fくらいで借りられる。自転車は比較的きれいで整備もよくされていて、販売店を兼ねているところが多い。借りる時に身分証明書と小切手またはクレジットカード(保証金用)を要求されるので忘れずに。それと盗難防止のための道具はオプションで貸すところが多いので、こちらもどうぞ忘れずに借りましょう。盗まれてからでは遅いものね。
(海)
*BICLOUNE / 93 bd. Beaumarchais (3e) 01.4277.5806*PARIS A VELO C’EST SYMPA / 37 bd. Bourdon (4e) 01.4887.6001*CYCLIC / 19 rue Monge (5e) 01.4325.6367*PARIS VELO / 2 rue du Fer-/Moulin (5e) 01.4337.5922*GEPETTO & VELOS / 46 rue Daubenton (5e) 01.4337.1617*LES VELOS PARISIENS / 3 rue de l’Abbe Gregoire (6e) 01.4544.7297*LA MAISON DU VELO / 11 rue Fenelon (9e) 01.4281.2472