マルヌ川のほとりで食べたり踊ったり。 Guinguette N° 419 1998-07-01 ヴァンセンヌの東、マルヌ川の中州にベルエポック時代を彷彿させるミュージックホールがあり、今でも人気を呼んでいて、アコーデオンの演奏とシャンソンに合わせ、さまざまな年代のカップルが子どもも交え楽しく踊っている。 1906年に労働時間を短縮する法律ができて、労働者たちも日曜日に休みをとることができるようになり、郊外にピクニックに出かける機会が増えた。マルヌ川で水浴やボート遊びや釣りをする人たち、あるいは自転車遊びに興じる人たちのために、ワインが飲め、川魚のフライが食べられ、テラスではワルツが踊れるようなガンゲットと呼ばれるダンスホールができた。一時期マルヌ川周辺に400軒はあったといわれるこのガンゲットも、第二次大戦後はほとんど姿を消したが、最近になって保存協会も設立されたりするなど、このガンゲットが見直されている。 おすすめは、このカワセミ島のガンゲット。ゆっくり昼食をとり、夕方からアコーデオンとシャンソンの演奏を楽しみ、ホールでひと踊り。一杯飲んだ後は外で寝転がったり水際で遊び、そしてまた踊る。こんなのんびりとした週末の過ごし方もできるし、1930年代風に着飾って年に数回開催される zazou という仮装パーティーに参加するのもいい。7月14日には衣装と踊りを競うミス・ガンゲット・コンクールも開催される。 (尚) *Guinguette de l’Ile du Martin-Pecheur : 41 Quai Victor Hugo, Champigny-sur-Marne RER A線 “Champigny” 下車 01.4983.0302 2月以外の週末に営業。 演奏は日曜・祭日16h~、金・土22h~ メニュー115F~ (子供用メニューあり) Share on : Recommandé:おすすめ記事 電子タバコの普及にも ひと役かっている。 故郷アルジェリアにちょっと似ている。 「多様で多彩」な地区。 本物のショコラに導かれて。 肉体と精神のコントロールは自転車で。 コミュニティの連帯感。