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芸術メセナとして知られるピエール・ベルジェ氏が南仏で死亡した。享年86歳。若くしてコクトー、アラゴン、ビュフェらと親交を結ぶ。1962年、ディオールのデザイナーだったイヴ・サンローランの独立を物心両面で支援し、公私をともにした。その後はモード界の重鎮として活躍した。政治的には左派を支持し、ミッテラン元大統領と親交が深く、パリ・オペラ座の総支配人を務め(1988〜93)、ルーヴル美術館の絵画購入を支援。94年にはエイズ撲滅団体(後のSidaction)を設立し、エイズ撲滅運動、同性愛者差別や人種差別の反対運動に携わった。
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