ハモンドオルガンとの第二楽章が始まった。 2000-12-01 パリの日本人 0インタビュー ナオさんこと平出直哉さんは、16歳の時電気オルガンの名器ハモンドに出会う。軋んでかすれる鍵盤の雑音が、魂を持った、深みのあるナチュラルな旋律となって現れる。「これは生き物だ」。それまで知っていたエレクトーンやオルガンの人工的な音とは全く違っていた。 18歳。大学入学に魅力を感じ [...]
ラブリュンヌ監督にインタビュー。 2000-11-01 舞台・映画 0インタビュー 雨が水たまりに落下し、波紋を広げゆく様を眺める、それは本作が喚起するイメージに近い。パリに降り注ぐささいな出来事。でも近付いてみると、個々の出来事は確実にその波紋を広げ、他人の意識や気分に微妙な変化をもたらしている。 たとえば “誰かが間違って購入したビニールシート [...]
ワーキングホリデー第1便でやって来ました。 2000-10-01 パリの日本人 0インタビュー 昨年末、フランスでのワーキングホリデー制度がスタートするとほぼ同時にこれを取得し、今年の初めにパリにやってきた高橋敏満さん。最初はソルボンヌ大学の文明講座でフランス語を学び、この夏からオペラ座近くにある日系の老舗デパート三越で働いている。 新しくフランスと韓国でワーホリが始まるこ [...]
相棒ミノルタとパリに来た。 2000-08-01 展覧会 0インタビュー 会社の出張期間としてロンドンに滞在中の福原浩行くんは、この期間を利用して、現在パリ11区のギャラリーで写真展を開催中だ。パリ、ニース、グルノーブルと、大学時代に留学していたフランスは、彼にとって “なつかしい匂い” がするところ。 写真との出合いは、中学 [...]
音楽家として挑戦の日々が始まった。 2000-07-01 パリの日本人 0インタビュー 現在、ルイユ・マルメゾン国立地方音学院に在籍し、声楽を学ぶ廣崎あけみさんがパリに来たのは2年半前。広島の音大、大学院を卒業し、その年に参加した夏期講習で習った先生に就いて学ぶためにフランスにやって来た。 その先生に就いて習ったサン・モール国立地方音学院を昨年メダイユ・ドールで卒業 [...]
フリーデザイナーとして出発した。 2000-06-01 パリの日本人 0インタビュー デザインの勉強をするためにあきさんがパリに暮らし始めたのは7年前、高校を卒業して間もないころだ。高校時代の1年間はアメリカに留学したりと、外国住まいには慣れていたが、パリは特に身近な街だった。アクセサリーブランド”SHINJI”のデザイナーであるご両親は [...]
浮かぶ時。 2000-05-01 パリの日本人 0インタビュー 奥山さんの毎日が、にわかに慌ただしくなってきた。セーヌ川で《浮かぶ時Heures Flottantes》という「灯籠流し」を計画中で、その実現のために人に会うことが多くなったからだ。時計をイメージして奥山さんが作る一つ一つの灯籠《浮かぶ時 Heure Flottante》は、水に [...]
老後は海の上で暮らしたい。 2000-04-01 パリの日本人 0インタビュー 「きっと一生独身だと思い、死んでも周囲に迷惑をかけないように葬式の費用を貯めていた」というロシニョル・啓子さんは、その貯金をはたいて11年前フランスに留学した。39歳だった。駒沢大学で仏教学を専攻、9年間で修士課程まで進んだ末、論文は断念。その後、東京で老人介護の仕事をした。看 [...]
私、パリでまた一から始めます。 2000-03-01 音楽 0インタビュー 人懐っこい笑顔とトレードマークの黒い帽子でひょっこり現れた沖至さんは、ジャズをこよなく愛するミュージシャン。トランペットを演奏して、日本、ドイツ、フランスと飛び回っている。 リヨンに10年以上も住んでいたのだが、今年になって70年から85年まで住んでいたパリに戻ってきた。引っ越し [...]
活躍の舞台は宇宙です。 2000-02-01 日本のフランス 0インタビュー 人工衛星をロケットで打ち上げるヨーロッパの会社、アリアンスペース東京事務所に勤務している高松さんは、会議などで年3、4回は日仏間を行き来している。 幼いころ飛行機好きだった彼は、いつも飛行機に乗りたいと念じていたそうだ。 夢がかなったのは松山にいた小学校3年生の時。東亜航空(現 [...]