映画の中の、こんなパリが大好き。 2013-05-16 舞台・映画 0特集記事 映画は虚実が交錯する。時には「虚」の方が「実」より実在感があったりする。 ビリー・ワイルダーの傑作喜劇『あなただけ今晩は』では、パリの中央市場脇の娼婦街が、当時の雰囲気をよく伝えているが、これは『北ホテル』や『天井桟敷の人々』でも名高いアレクサンドル・トローネルの手による、ハリウ [...]
ウクライナが誇る女優 2013-05-04 舞台・映画 0 公開中の終末SF大作『Oblivion』で、ヒロインを務めているのがオルガ・キュリレンコだ。ミラ・ジョヴォヴィッチのように、フランスを経由して世界に羽ばたいた、美人輩出国、ウクライナが誇る女優である。 ウクライナ南東の港湾都市ベルジャーンシク出身。幼少時に両親が離婚し、教師の [...]
争ってることが虚しく バカバカしく思えてくる。 2013-05-04 舞台・映画 0 まだ若いイスラエル軍の兵士たちが、「秩序回復」指令を受けてパレスチナ・ガザ地区に配属される。彼らがそこで体験したことは……? 銃を手に集団で入ってくる彼らに、武器をもたぬ地元住民たちは賢くすばしっこく必死の抵抗運動を繰り返す。狙いを定めて屋上から落と [...]
オスカー・ワイルドの晩年の作品 2013-05-03 舞台・映画 0 本名はジャック、ロンドンで偽名はエルネストという田舎に住む青年と、バンベリーという架空の友人を田舎に持ち何かといえばロンドンを離れるよい口実として使っていた裕福な独身者アルジャーノン。ある日、エルネストが置き忘れた煙草ケースに刻まれていた言葉から、エルネストの本名はジャックであ [...]
Emmanuelle Riva (1927-) 2013-04-06 舞台・映画 0 『Hiroshima mon amour 二十四時間の情事』での若き日のリヴァ。共演は岡田英次。 フランス映画賞レースの最高峰が毎年2月に開催されるセザール賞。今年はミヒャエル・ハネケ監督の『愛、アムール』が五冠に輝いたが、本作で主演女優賞を獲得したのが、86歳になるエマニュエ [...]
自分の根っこへの旅。 2013-04-01 舞台・映画 0 『Le Premier Homme 最初の人間』は、1960年に交通事故で急死したアルベール・カミュが書きかけていた遺稿にして自伝的な同名小説の映画化。監督はイタリアのジャンニ・アメリオ。 功成り名遂げた作家、ジャック・コルムリー(ジャック・ガンブラン) [...]
自然はオーケストラ、動植物が音を奏でる。 2013-03-04 舞台・映画 0 ●『Des Abeilles et des Hommes』のマルクス・インホフ監督インタビュー 2007年頃から世界各地でミツバチの集団失踪が報告されている。「地球上でミツバチが消えてから、人類が生きられるのは4年」。60年前にアインシュタインが残した不穏な言葉について、立ち止 [...]
イマードの武器はカメラ。 2013-03-02 舞台・映画 0 2月20日に公開された『5 Caméras Brisées』、日本では『壊された5つのカメラ』という邦題で公開。『5台のカメラが壊された~パレスチナ~』としてBS 1で放映されている。 これは偶然が必然となったドキュメンタリーだ。パレスチナの農民だ [...]
動物のいない劇 2013-03-02 舞台・映画 0 ポスターを見て「懐かしい!」と飛びついたこの戯曲。前に観たのは、2001年のことだった。この度は、作者であり演出家のジャン=ミシェル・リブが2002年から座長をつとめるThéâtre du Rond Pointが会場。新しい作家やアヴァンギャルドな劇を [...]
スラム街の少年がテロ実行犯となるまで。 2013-02-01 舞台・映画 0 ●ナビル・アユチ監督インタビュー 2003年5月16日、カサブランカで同時連続爆弾テロが発生し、20代の若い自爆犯を含む41人が死亡。本事件を下敷きにした映画『Les Chevaux de Dieu』は、実行犯となった青年の軌跡に迫る力作。監督はフランス生まれのモロッコ人、ナビ [...]