l’Humanite 2004-05-01 本 0 1904年4月18日、「社会主義的日刊紙」を目指しジャン・ジョレスらによって創刊された “l’Humanite” が、今年の4月で百歳になり、その記念号が出版された。 ジョレス暗殺、第一次世界大戦、ロシア革命、サッコとヴァンゼッティ事件、ナ [...]
Après l’Empire : Essai sur la décomposition du système américain 2004-04-15 本 0 先月の地方選挙での左派勢力の圧勝を受けて新たな転換期をむかえるフランス、5月に25カ国に拡大されるヨーロッパ、緊迫が絶え間ない中近東情勢、そして、11月に大統領選挙が行われるアメリカ。文字通り変動する世界。本書は、この先の変動する世界の行方を探ろうと試みる。 表題には、「アメ [...]
Nous deux 2004-04-01 本 0 ロマンフォトは写真によるラブストーリー。オヴニーでも、ロマンフォトの連載が始まったが、フランスではこれ専門の雑誌がいくつかある。その中でもいちばん読まれているのが、週刊 “Nous Deux”。発行部数が毎週39万部というからすごい。イタリアではもっと人 [...]
マドレーヌとニューロン。 “Le Sens de la mémoire” 2004-03-15 本 0 本書は、数年前に初版が出版されたエッセーの文庫版だ。 フランス文学を研究している人はすぐわかるだろうが、Jean-Yves Tadieといえば、プレイアード版の編纂も担当したプルーストの研究者。そして弟のMarc Tadieは、ビセートル病院の神経外科医。このタディエ兄弟が本 [...]
ディープなスピード感。 2004-02-15 本 0 ●Laurent Mauvignier《Seuls》 トニーとポリーヌ。幼なじみの二人。学生時代、まわりからカップルだと思われながらも、アパートをシェアしていた二人。恋人を追って学業をすてて外国へと発ったポリーヌ。同じく学業をやめたものの、鉄道整備の夜間勤務をするトニー。それか [...]
写真本のポケット版。 2004-01-15 本 0 ● 〈Photo poche〉シリーズ ノエルのプレゼントに、友人からポケット版の写真の本を2冊まとめてもらって、ボクは幸せな気分。いずれもナタン出版社の 〈Photo poche〉シリーズだ。 一冊は以前から気になっていた『Joel-Peter Witkin』。美醜にとらわ [...]
こんな本をプレゼント。 2003-12-15 本 0 ● 来年の運勢は? Elizabeth Tessier《Votre Horoscope 2004》 1990年から1995年の間、当時大統領であったミッテランも政治判断にも助言を求めていたという占星術師、エリザベット・テシエが綴る2004年の運勢。各星座ごと、さらに月ごとに運勢 [...]
2003年度文学賞。 2003-11-15 本 0 ●ゴンクール賞 本来なら11月初めに受賞者が発表されるはずだったが、今年は100周年ということで、受賞作に先に他の賞が与えられることを恐れ、予定より2週間も先に発表された。受賞したのは、ドイツの劇作家ブレヒトの最後の愛人であり、旧東ドイツ国家保安省のスパイでもあるマリアを主人公 [...]
フランスの奥地。 《Colonie》 2003-10-15 本 0 フランスの田舎で母と二人きりで暮らすレオンス。すでに60歳を超え、網膜剥離のため車も運転できないレオンス。この小説は、そんな彼の現在の物語が、彼の幼少の頃の物語と彼の父の物語と交錯して、語られる。 第一次世界大戦で負傷し、リモージュに流れ着いたレオンスの父は、その地のとある工 [...]
フィクションは現実をこえられるか? 《Windows on the World》 2003-09-15 本 0 「あれ」から2年。「その」事件を扱う小説で、これが最初でも最後でもないだろうが、本書は、小説だけで700書近くが出版されるという前代未聞の今年度の新刊シーズンにおいて、おそらく最も話題にされている。そのセンセーショナルな主題はもとより、その作家も癖のある人物であることもその話題 [...]