クンデラの「帰還」

●Milan Kundera《L’Ignorance 無知》  すでに日本語を含め27カ国語に訳されている本書。その「オリジナル」がようやくフランスで出版された。帰還した。  邦訳の紹介には、歴史・地理的背景、すなわち舞台となるプラハとその地に関連する「亡命」という歴 [...]

Quel caviar

今シーズンのサッカーも大詰め。そこで、テレビの実況などで使われる、面白い表現をいくつか紹介してみよう。 敵のディフェンスは “C’est bétonné” (セメントで固められた) ” ごとく堅固な布陣だったが、ジダン選手が  [...]

平和賛歌 On n’aime guère que la paix

 マグナム・フォトの戦争の写真と穏やかで平和な光景を描くナタリー・ノヴィのパステル画、そして戦争を嘆き、平和を謳う詩人たちの言葉。本書はこれらが見事に「織り交ぜ」られた素晴らしい本-アルバム。戦争の写真と平和なパステル画が30編の詩に重なり合わさる。  写真は第一次世界大戦の塹壕 [...]

どうして戦争?

●Pourquoi la guerre ?  イラク戦争が始まった前日に発行された本書。アメリカについて、イスラム社会について、イラクについて等々、バグダッドに向かって飛び立ったB52の数にまけず多くの本が出版されている中、本書を紹介するのは、これは子供を対象としており、中級程度 [...]

世界のざわめきvs読書の静寂。

 緊迫する一方の世界情勢の中、文芸界の最新の話題として2月末に他界したモーリス・ブランショを取り上げるという選択もあった。話題の新刊本としてLe Mondeの幹部と政財界との繋がりを「暴露」して大きな波紋を投げかけるだけでなく、記録的売り上げを更新している『La Face cac [...]

BADABOUM !

●Dictionnaire des onomatopees  「♪♪Viens petite fille dans mon comic strip(お嬢ちゃんおいらのコミックストリップにおいで)」  「♪♪Viens faire des bull’s, viens f [...]

パリの本屋さん

 今回は趣向をかえて、本の紹介ではなくて本屋さんの紹介。  いい本屋さんとは? 平積みにしてある本の選択がよい、売れそうな本だけではなくて、店主や店員のお薦めが光る。探している本がすぐにみつかる。そして店員さんが親切で本に詳しい。  パリには専門書店から、中古専門、セーヌ川沿いの [...]

こんな本をプレゼント。

● Daniel Lindenberg『Le rappel a l’ordre : enquete sur les nouveaux reactionnaires』    11月始めからフランス知識人の間に論争を巻き起こしているこのパンフレットは、現代フランスにおける [...]

ゴンクール賞2002。 Pascal Guignard《Les Ombres errantes, Dernier royaume I》

 百周年を来年度に控え、今年「は」(審査員代表によると)小説というジャンルや売上げなど「には」とらわれず、一つのエクリチュールと一人の作家が賞されたとされる今年度のゴンクール賞。今年「も」、大手出版社の間での売上げ目当てでしかないという扱われ方はもちろん、討論を巻き起こしたゴンク [...]

愛の感覚。 Faire l’amour

 デザイナーのマリーは、彼女の作品の発表会のために、恋人「語り手」と一緒に日本に行く。別れるために。発表会を開催するスタッフを除いて、登場人物はこの二人と、京都の伝統的日本家屋に住み、大学で講師を勤め、食後にはウイスキーを飲むベルナールだけのこの小説。お話を一言でまとめれば、如何 [...]
 

パスワードをお忘れの場合、OVNINAVI.COMに登録したE-mailアドレスにパスワードをお送りします。登録E-mailアドレスを入力してください。


戻る