黒人であり、フランス人であり。 2006-05-01 本 0 ●Noir et francais ! 1998年、サッカーのW杯でフランス代表が優勝した時、チュラム、バルテーズ、ジダンといったとそれぞれ肌の色の違う選手の団結がもたらした勝利は、〈black-blanc-beur〉と、そのままフランス社会の人種の多様性がもたらした勝利のごと [...]
辛辣たる現実。 2006-04-01 本 0 ●Le Rapport de la CIA : comment sera le monde en 2020?/ Nos vaches sacrees 今回紹介する二冊は、フランスでここしばらく話題になっているものだ。二つとも現在の、そしてこれからの世の中についての分析を提案して [...]
幸せに。 2006-03-01 本 0 ●La Plus Belle Histoire du bonheur 春です。まだ暖房は消せないけど。まだ木々が緑になるにはちょっと早いけど。もう3月。春です。 ここ何カ月、あるいは何年も低迷しているフランス。精神安定剤の使用量がヨーロッパ一(世界一?)と評判のフランス人。社 [...]
国から国へ。 2006-02-01 本 0 ●Jean-Marie GOURIO “Alice dans les livres” 小さいときから本が好きだった人にとって、『不思議の国のアリス』と聞くと、子供のころのこと、子供の時に読み聞かせてもらったり、自分で読んだアリスの冒険が思い浮かぶだろう。 [...]
『路上観察で歩くパリ』(角川書店) 2006-01-15 本 0 パリの街を歩いていると「これはな~に」と、ガイドブックがまったく役に立たないような不可思議なものに出会うことが多い。著者は、強い好奇心と鋭い観察眼で、街角ごとに「??」と立ち止まり、ユーモア溢れる考察を繰り広げる。「屋根? 壁?」、「ふさがれた出入口」、「光るものにはフタ」、「 [...]
女性の感覚。 2005-12-01 本 0 12月、クリスマスシーズンということで今回は2冊紹介しよう。(樫) ●Nina Bouraoui “Mes mauvaises pensees” 本年度ルノドー賞受賞の本作は、ニナ・ブラウイの第9作。彼女は現代フランス文学の代表的女流作家といってもよい [...]
フレンチ・タッチ(!?)な小説。 2005-11-01 本 0 ●Francois Weyergans “Trois jours chez ma mere” ひさびさにフランス的な小説を読んだ—というのがこの小説を読み終わったあとの正直な感想だ。 「“あなたはみんなを怖がらせる”と、険悪になりかけていた会話にピリオ [...]
『日常性の存在事典*』 2005-10-01 本 0 ●Petr Kral “Notions de base” 毎年のことながら、自分が読むにしても、人にすすめるにしても、秋の新刊シーズンに本を選ぶのはむずかしい。ウエルベックの話題の新作から11月の文学賞候補はもちろん、ノンフィクションなども数多く出版され [...]
バカンスはBDでのんびり楽しもう。 2005-08-01 本 0 暑さで頭の回転もにぶってしまう夏のバカンスには、BD(コミックス)がいちばん。 ●Les Scorpions du desert : Le chemin de fievre 「水夫コルト・マルテーズ」シリーズなどでボクらの心を浮き浮きさせてくれたユーゴ・プラットが亡くなってさ [...]
期待の新作。 2005-07-01 本 0 ●Céline Curiol “Voix sans issue” 新しい本との出会い、新しい作家との出会いには、いつも何か、文字通りCoup de foudreがある。「一目惚れ」という日本語では表現しきれていない何か。タイトルを見た瞬間、表紙をみた時、 [...]