ヴィヴァンディは2月18日、子会社の有料TVカナル・プリュス・フランスが2015年に40万5千人の加入者が減り、2億6400万ユーロ減収と発表した。サッカーの英プレミアリーグの仏放映独占権をアルティスにとられ、仏リーグ1の大部分の試合の放映権を持つカタール資本のBeINスポーツに押され、映画でもNetflixの伸張で苦戦している。だが、アフリカ (30カ国200万人加入)など国外事業は順調で、カナル・プリュスグループ全体では売上55億ユーロ、純益4億5400万ユーロを計上。仏競争当局の承認待ちではあるが、BeINスポーツ局の仏国内独占放映権で同局と合意し、挽回を図ろうとしている。従来の月40ユーロ前後の契約タイプに、BeINが提供する13ユーロのサービスも組み込まれる予定だ。カナル・プリュスもネット時代の競争激化に対応せざるを得なくなったということなのだろう。(し)