Ovni --| Numéro 803

ノルマンディーの作家と食 〈3〉

『脂肪の塊』(1880年)はモーパッサンが30歳の時に発表した小説。師匠にあたるフロベールも手放しで称賛したこの作品からは、モーパッサンの感性がしっかりと感じられる。自分が生まれ育ったノルマンディーの風景やノルマンディー人のこと、ブルジョワのこと、女性のこと、祖国のこと、戦争のこと、政治のこと、どれをとっても、一見美し...

マダム・キミのシルバーラウンジ:3月1日号

たか子さん(82)は、東北大学時代から劇団に参加。仏文科の卒論テーマは「モリエール」だった。劇団にシェイクスピアの専門家・教授の小津次郎氏(小津安二郎監督の又従弟)が講演にきた時に二人とも一目惚れ。彼は24歳のたか子さんと再婚。次郎氏は、安二郎監督とは仕事の畑が違いすぎ、彼のことを活動屋と言って笑っていたそう。次郎氏は...

ボルドー、奴隷貿易の歴史をたずねて。

アキテーヌ博物館 ワインの産地として知られる町ボルドーは、17世紀に始まった大西洋奴隷貿易の時代には、奴隷船の出航数においてナントに次ぐ第二の都市であった。その回数は1686年から1837年の間に480回にまで及び、12万から15万人の黒人奴隷がアフリカ大陸の故郷からカリブ海やインド洋諸島の植民地に運び去られた...

La Compagnie Bleuzenのダンボール家具

エリックさんとフロランスさん 以前、このコーナーで高級革張りソファーを取り上げたが、それとはまた一味違う、オリジナルな手作り家具を紹介してみたい。パリの南、エッソンヌ県南端のアンジェルヴィルで、廃品ダンボールで家具を作っている企業があると聞いて、そのアトリエを訪問することにした。パリ・オーステルリッツ駅から列車...
article placeholder

ヴェルダンのメモリアム再オープン

第一次世界大戦で800万人動員されたフランス人の4分の1が犠牲となった。ヴェルダンのメモリアム再オープンで、「祖国のために命を捧げた英雄たちに感激」という発言がテレビで流れたりしたが、真実は? 「死体が重なる戦線に比べたら、と言われるだろうが(…)収穫物が散らばってもう芽が出ている。こんなみごとな麦畑が放棄され...

笑顔の花が咲く町の劇場。

笑いがいっぱいのラ・フォンテーヌ寓話。4人の役者で熱演。 パリ11区に演劇の灯りをともし続けるAktéon Théâtreは、今年で創設30年。キャパが60人程度の小さな劇場だ。 古典から現代劇まで幅広いプログラムを用意するが、とりわけ子ども向け演目の充実には目を見張る。子ども向け作品は3ヵ月ごとに4~5作品...

中学後半~高校生向け

今回は中学後半~高校生向け(14歳以上)に珠玉の小説と、やや難しいノンフィクション作品を紹介します。(し) 1. Les Larmes de l’Assassin 地の果てのような人里離れたチリの荒地に両親と暮らす少年パオロ。ある日、ならず者のアンジェルがやってきて両親を殺し、そこに住みつく。異常な状態...

「必要なのは悲観よりむしろ楽観」 ドミニク・モル監督 記者会見

Des nouvelles de la planète Mars  ドミニク・モルは2000年度のセザール賞を総ナメにした『ハリー、見知らぬ友人』の監督。彼の便りをしばらく聞かないと思っていたら、このたび素晴らしい新作をひっさげ、自身の健在ぶりをアピール。主演俳優らとともにベルリン映画祭の会見に颯爽(さっそう)...
article placeholder

オヴニー川柳倶楽部3月1日号

パリ住めば 本になる人生 だと思い( 在仏五十年 ) 帰国時に ないと困るや ブック○フ(十七区 しみじみ也)   【 律蔵先生の寸評 】 「2句とも本気で納得!まさに在仏日本人の本音。そうそう、たまに本腰を入れて本棚を片付ける時、数年間未読の頂き物の本、捨てるに捨てられず本当に困ります」 ...

カマルグの苦い米。

© Collection Pham Van Nhân. Source : Liem-Khe LUGUERN 南仏アルル市のカマルグは、2万ヘクタールの水田が広がるフランス随一の米作地帯。そこで作られる「カマルグの米」は、よく食べる。てっきり大昔から作られているのだとばかり思っていたが最近、その歴史がそれほど長く...
 

パスワードをお忘れの場合、OVNINAVI.COMに登録したE-mailアドレスにパスワードをお送りします。登録E-mailアドレスを入力してください。


戻る