地下鉄シャルル・ド・ゴール駅(1、2号線、RER A 線)で下車し、地下道を通って、凱旋門へ。10年以上もパリに住んでいるが、凱旋門に上るのは初めてだ。エレベーターで昇れるのかと思いきや、エレベーターはベビーカー、車いす専用なので、284段のらせん階段をてくてく昇る。途中の階はこのたび一新した博物館スペースとなっていて、世界中の凱旋門が検索できたり、パリの凱旋門のレリーフの展示があったりと興味深い。特にレリーフの展示に関しては、手元のミニ凱旋門をハンドルにして、向きや高さを変えて、自分の知りたい位置のレリーフの主題や作者がわかるのが面白い。子供たちも夢中になって作動させている。 もうひとふんばり。らせん階段をさらに上ると屋上にでる。落下防止のとげとげした柵の外には、パリが一望できる絶景だ。観光客は圧倒的にシャンゼリゼ大通り側を眺めている人が大半だが、16区側は建物の屋上にも緑が多いなぁとか、丘のように盛り上がっているところも多いなぁと、いろいろと発見がある。 凱旋門から下界に降りたら、シャンゼリゼ大通り右側の〈ピュブリシス・ドラッグストア〉へ。ここは食品や書籍、雑貨や薬品など、独特のセンスで商品をセレクトしていて、見るだけでも楽しいところ。私は、パリに関するガイドブックの品揃えが抜群の書店で本を買ったり、惣菜や菓子を買いに寄ることが多い。 この界隈で安くておいしいレストランを見つけるのは難しいので、大いに利用したいのが昔ながらのカフェ。界隈で働くビジネスマンを見習って、広々としたテラスでランチやアペロを楽しもう。(里)
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L’Arc de Triomphe
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