昨年はお休みで、パリのジャズファンがガッカリしてしまった、パリ日本文化会館の “Jazz in Japan” がカムバック! 今年から、優れたジャズ評論家の副島輝人をアートディレクターに迎え、5月30日からの5日間(20h30開演)、幅広く意欲的な内容だ。
5月30日は、日本を代表するギタリスト、渡辺香津美と、ジャンゴの流れをくむ名ギタリスト、ビレリ・ラグレーヌが共演する。
5月31日は、あのただでさえ難しい尺八で循環奏法をやってしまうという名人で、バークリーでジャズも本格的に学んだ中村明一のトリオ。ギターは牧野元昭、ベースはグレッグ・リー。
6月1日は、スタンダードから完全即興まで、広い表現力と音楽性で歌いきってしまう、さがゆき。今回はピアノの渋谷毅をバックにデューク・エリントンの名曲の数々を歌い、よきパートナー、ギターの加藤崇之と即興を展開。
6月2日は、スーパー・アヴァンギャルド・ナイト。日本の飛びに飛んだ超前衛の音世界が展開する。視覚付き音響装置オプトロンの伊東篤宏、ドラムスの進揚一郎、クラリネットのグザヴィエ・シャルル、どらビデオの一楽儀光ほか。
6月3日は、渋谷毅トリオ(ベースは望月秀明、ドラムスは外山明)+パリ在住のトランペッター、沖至。スタンダードの数々をフリーな精神で演奏。
6月3日17hは、副島輝人の〈日本におけるジャズ文化の歴史〉という、貴重な録音も聴くことができる講演会。
15€/12€(割引)/9€(会館メンバー)。
4日券は25€。
渋谷毅
渡辺香津美
伊東篤宏
さがゆき
Maison de la culture du Japon :
101bis quai Branly 15e 01.4437.9595
www.mcjp.asso.fr
★3組6名様を、1日のさがゆきのコンサートにご招待。編集部まで郵送でお申し込み下さい。
左記ミュージシャンは、パリのクラブでも演奏する。日付が重なったりするのにもかかわらずOkを出したパリ日本文化会館にも拍手です!
Sunsideでは、6月2日に、渡辺香津美と、フランスの女性ボーカルの第一人者アンヌ・デュクロ。4日には、さがゆきトリオに、沖至も参加し、さらに幅の広くなった歌唱が聴かれそうだ。
いずれも21h30。22€/20€。
Sunside : 60 rue des Lombards 1er
01.4026.4660 M。Chatelet
Olympic Cafeは、6月6日にさがゆきが再登場。ジミヘンから民俗音楽までを見据えながら即興のボーダーに迫ろうとしている「赤いハンマー」のギタリスト、ジャン=フランソワ・ポヴォロスと、ドラマーの佐藤真が共演。
21h。10€。
Olympic Cafe : 20 rue Leon 18e
01.4252.2993 M。Chateau Rouge